ノロウイルス感染症(急性胃腸炎、食中毒)とは? 主な症状や原因、治療方法は?

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こんにちは、ふみーずステディです。

東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。

 

今回は【ノロウイルス感染症】についてご説明していきます。

1年を通して発生する感染症ですが、特に冬場に流行します。

子供から大人まで広く発症し、脱水と感染拡大に注意を要します。

 

1. ノロウイルス感染症の概要

ノロウイルスは、感染すると急性胃腸炎を引き起こすウイルスで、主に11月から3月の冬季に多発します。

発症すると激しい嘔吐や下痢が起こります。

 

2. 主な症状

●潜伏期間は1~2日で、主症状は吐き気・嘔吐・下痢・腹痛などがあります。

発熱は軽く(37℃~38℃)、通常はこれらの症状が1~2日続いた後に治癒し、後遺症もありません。

●感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあります。

 

3. 原因

●汚染されたカキなどの二枚貝を、生や十分に加熱調理しないで食べて感染します。

●汚染された井戸水などを、十分に消毒せずに飲んで感染します。

●患者の糞便や吐しゃ物から、人の手などを介して二次感染します。

●患者のくしゃみなどによる飛沫感染があります。

●感染している食品取扱者を介して汚染した食品を食べて感染します。

 

4. 治療方法

現在、ノロウイルスに対する抗ウイルス薬はないため、対症療法が行われます

●高齢者では、脱水や体力消耗を防ぐため、水分と栄養の補給を十分に行います。

●脱水症状がひどい場合には、病院で輸血を行うなどの治療が必要となります。

●下痢止め薬は、ウイルスを腸内にとどめて病気の回復を遅らせることがあるので、腸の運動を止めないものを使用します。

【家庭や施設での感染対策】

・患者が糞便や吐しゃ物を撒き散らした床などは、使い捨てエプロン、マスク、手袋を着用し、ペーパータオルで静かに拭き取り、次亜塩素酸ナトリウム液(塩素系漂白剤でも代用可能)で拭き取った後、水武器します。

おむつや拭き取りに使用したペーパータオルなどは、ビニール袋に密閉して廃棄します。

・リネン類は、ウイルスが飛び散らないように処理した後、洗剤を入れた水の中でもみ洗いした後、熱水洗濯か次亜塩素酸ナトリウム液での消毒を行い、十分にすすぎます。

・患者が使用した食器は、食後すぐに次亜塩素酸ナトリウム液に浸して消毒します。

5. ご家族、支援者(ケアマネなど)が把握するべきポイント

日常生活 ➡ 下痢・腹痛・発熱などの症状により、日常生活の支障はありませんか。

水分と栄養補給、休息や睡眠の確保 ➡ 脱水症状を起こすこともあるので、体力の消耗に留意します。

室内を閉めたままにしない ➡ 特に冬場は、感染拡大の原因となることがあります。

主に乾燥する11月~3月の冬季に多発し、ホコリとともに空気中に舞い上がったウイルスにより感染が広がることがあります。

換気や加湿などの環境を整備することが大切です。

多くの人が集まる場所(3密)に注意 ➡ 席やくしゃみ、会話によって飛んだツバや飛沫に含まれるウイルスを吸収することで、感染(飛沫感染)することがあります。

*3密=密閉、密集、密接

加熱が不十分な食品は食べない ➡ ノロウイルスに汚染されている二枚貝を、生あるいは不十分な加熱処理で食べた場合に感染することがあります。

次亜塩素酸ナトリウム液での消毒 ➡ 異なる型のウイルスが侵入して再感染する場合があるので、活発となる冬場は特にウイルスに対して協力に効果がある『次亜塩素酸水』などで消毒します。

間接的な感染に注意 ➡ スイッチやドアノブなどへの接触により手にウイルスを付着させることで感染したり、感染した人の便や吐しゃ物によって感染したりすることがあります。

 

6. 今日のまとめ

症状が改善したとしても、しばらくの間は糞便中にウイルスが排出し続けるので、2週間程度は、排泄後のトイレのウイルスを除去し、手洗い・うがいを励行しましょう。

 

今日はこれまで。

引き続きよろしくどーぞ!

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