こんにちは、ふみーずステディです。
東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。
今回は【内分泌の基礎知識】についてご説明いたします。
内分泌とは、内分泌系の腺(視床下部、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、膵臓、精巣、卵巣)でつくられる物質(ホルモン)が、直接的に血液やリンパ液に分泌される現象をいいます。
1. ”しくみ”と”はたらき”
【内分泌】
・内分泌とは内分泌器官から分泌物を血液などに送り出すことをいいます。
・分泌物の総称がホルモンです。
・主な内分泌器官には、視床下部、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、膵臓、精巣、卵巣があります。
【ホルモン】
・ホルモンは、インスリン、アドレナリン、エストロゲン、テストステロンなど、これまでに100種類以上が発見されています。
・ホルモンは必要とされる細胞のホルモン受容体に結合して作用します。
ホルモン受容体は、特定のホルモンと強く結合するタンパク質で、これにより細胞は必要なホルモンの作用を受けます。
・ホルモンの作用が必要となった場合、まず視床下部から下垂体に働きかけるホルモンが分泌されます。
次に下垂体から、内分泌器官にホルモンが分泌され、最後に内分泌器官から各細胞が必要とされるホルモンが分泌されます。
・ホルモンにはそれぞれ血圧や血糖値、血中カルシウム濃度などを調整する作用があり、これにより人体の状態を一定に保つことができるのです。
2. 老化に伴う変化
●多くのホルモンの分泌が低下します。
●女性ホルモンのエストロゲン、男性ホルモンのテストステロン、成長ホルモン、副腎皮質アンドロゲンの低下は、骨粗しょう症や脂質異常症の原因となります。
●インスリンの生成量が減少し、その作用も低下します。
食後の血糖値が上がり、正常に戻るまで時間がかかるようになります。
また、糖尿病の原因となります。
●このほかホルモンの減少は、様々な老年病の発症と関係することがわかっており、その障害を防ぐためには『ストレス解消、運動、バランスの良い食事』が重要です。
3. 内分泌器官
【視床下部】
・甲状腺刺激ホルモンなどを分泌します。
・下垂体等を刺激してホルモンを分泌させます。
【下垂体(前葉、後葉)】
・甲状腺刺激ホルモンなどを分泌します。
・他の内分泌器官を刺激してホルモンを分泌させます。
【甲状腺】
・サイロキシンなどを分泌します。
・代謝機能の維持、カルシウム代謝の調整を行います。
【副甲状腺(上皮小体)(背側)】
・副甲状腺ホルモンなどを分泌します。
・血中カルシウム濃度の調整などを行います。
【副腎(皮質・髄質)】
・アルドステロンなどを分泌します。
・糖質代謝の調整などを行います。
【膵臓(ランゲルハンス島)】
・インスリンなどを分泌します。
・血糖値などを調整します。
【卵巣(女性)】
・エストロゲンを分泌します。
・女性器の成長、卵胞の成熟などにかかわります。
【精巣(男性)】
・テストステロンを分泌します。
・男性器の成長、精子形成などにかかわります。
4. 今日のまとめ
ホルモンは身体の様々な働きを調節する化学物質ですが、身体の内部・外部環境の変化が起きても、身体の働きを常に同じになるように保つための代謝を調整する分子です。
今日はこれまで。
引き続きよろしくどーぞ!
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