こんにちは、ふみーずステディです。
東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。
今回は”帯状疱疹”についてご説明いたします。
帯状に連なって現れる水疱・発疹と、強い痛みが帯状疱疹の特徴です。
現在治療中か、最近かかった事がある場合は、詳しく病歴を確認しましょう。
1. 帯状疱疹の概要
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹のウイルスの再活性化によって起こるウイルス性疾患です。
抵抗力の低下も原因になるため、無理をせずに栄養と睡眠を十分にとります。
痛みは温めることで軽減させながら、規則正しい生活を送るようにしましょう。
2. 主な症状
●体の左右どちらか一方の側に、チクチクとした痛みやかゆみが帯状に起こります。
●頭痛や発熱、だるさなどを伴う場合があります。
●痛みの部分が赤くなり、発疹や水疱ができます。
胸から背中、腹などでよくみられ、顔や頭、手や足にもみられます。
●4~5日で悪化し、強い痛みを伴います。
●水ぶくれからかさぶたになり、軽症の場合は3~4週間で自然治癒します。
3. 原因
●幼・小児期に水疱(水ぼうそう)にかかったときに潜伏していたウイルスが、疲れや体力の低下などで再び活性化して起こります。
●過去に水痘に罹患したことがあれば、他から帯状疱疹に感染することはありません。
4. 治療方法
●軽症であれば、安静・栄養・睡眠で自然治癒します。
●高齢者では重症化したり(帯状疱疹後神経痛)、水疱がつぶれて潰瘍になることがあります。
入院して、抗ウイルス薬や皮膚科的処置、疼痛に対する治療を行います。
*帯状疱疹後神経痛:帯状疱疹治療後も続く痛みのことです。多くの場合、治療より1~3ヶ月で痛みが収まりますが、1年以上続くものもあり、慢性化した帯状疱疹後神経痛は難治です。
●早期発見・早期治療で後遺症を抑えます。
認知症の患者では痛みを訴えないことがあるので、入浴や着替えの際に、皮膚に異常がないか確認します。
●発症後は安静を最優先にして、皮膚の状態が落ち着くまで外出を避けます。
痛みがあるときは、体の抵抗力を落とさないように、栄養の有る食事を十分に取ります。
5. ご家族、支援者(ケアマネなど)が把握するべきポイント
●水ぶくれ ➡ 体の右側化左側に、帯を巻いたようにできる痛みを伴う水ぶくれはありませんか。
痛みに伴った生活意欲の低下はありませんか。
●痛みによる日常生活への影響 ➡ 痛みによる睡眠不足のために外出が減少するなど、活動性の低下はありませんか。
●発症の要因となる生活習慣や体調の確認 ➡ 疲れやストレスで身体の抵抗力が低下していませんか。
再発を防ぐために、栄養と睡眠を十分に取り、免疫力の低下を避けます。
●残存機能 ➡ 日常生活動作(ADL)や手段的日常生活動作(IADL)が低下していても、痛みが考慮しながら残っている機能を活かした支援を行います。
●通院手段 ➡ 皮膚科の他、耳鼻科や眼科も受診できるように通院手段を確保します。
症状が顔、眼の近く、耳に出た場合は、目や耳の神経に障害が現れる可能性があるので、他科の受診が必要な場合があります。
早期発見・早期治療を行えば、一般的に後遺症や合併症は少なくなります。
6. 今日のまとめ
”とにかく痛い”帯状疱疹は皮膚病の代表です。
現在の症状や経過などを把握し、痛みによるADL・QOL(生活の質)の低下、日常生活全般における活動性の低下などに注意します。
今日はこれまで。
引き続きよろしくどーぞ!
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