こんにちは、ふみーずステディです。
東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。
今回は”逆流性食道炎”についてご説明したいと思います。
みぞおちのあたりに、焼けるような感じと、にぶい痛みを感じることはありませんか?
胃の中の酸がふえて逆流することによってこれらの症状である『胸やけ』がします。
胸やけが食事ごとに起こったり、強い痛みになるようだ要注意です。なぜならば、最近増える傾向にあるのがこの逆流性食道炎だからです。
1. 逆流性食道炎の概要
逆流性食道炎は、食道の括約筋の衰えや、食道と胃の蠕動(ぜんどう)運動の低下により、逆流した胃液が食道に長くとどまることによって起こります。
2. 主な症状
●胸やけやゲップ、胃もたれがり、口がすっぱくなる感じがします。
●喉が痛む、食べ物がしみるなどです。
●胸痛を訴える場合もあります。
3. 原因
●食道と胃の繋ぎ目部分の括約筋が衰え、胃液の逆流を防げなくなります。
●食道や胃の蠕動運動が低下して、逆流した胃液が食道に長くとどまります。
●胃液の分泌過剰、高脂肪・高タンパクの食事、肥満により腹圧が上昇します。
4. 治療方法
●生活改善 ➡ 逆流性食道炎を起こしやすい食品を避けます。腹圧が上がるような前かがみ姿勢を避けます。
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- 揚げ物
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- カフェインを含むもの(コーヒーなど)
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- アルコール類
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- 香辛料(カレーなど)
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- 柑橘類(レモンなど)
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- 鶏肉
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- 大豆食品
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- 野菜
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- 果物
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- 白身魚
●薬物療法 ➡ 胃液分泌抑制薬(プロトンポンプ阻害薬が第一選択)、消化管運動機能改善薬による薬物療法を行います。
●外科的治療 ➡ 薬物療法の効果がない場合や、食道炎の粘膜障害が重度の場合は、逆流を防ぐ手術を検討する場合があります。
5. ご家族、支援者(ケアマネなど)が把握するべきポイント
●バランスの良い食事内容 ➡ 高脂肪・高タンパクな食事に隔たっていませんか、過食ではありませんか、野菜は取っていますか?
前項で言及した推奨する食品と推奨しない食品を意識するようにしてください。
●飲酒・喫煙の習慣 ➡ 量や頻度を確認します。
●食欲不振や食欲減退はないでしょうか ➡ 身体状態を確認します。
●食後の姿勢 ➡ すぐに横にならない習慣を作りましょう。椅子や座椅子の使用などにより、無理のない座位の姿勢を保てるようにしましょう。
●就寝の姿勢 ➡ 上半身を高くして胃液が逆流しないような姿勢で就寝をする、腹圧の上がるような前かがみの姿勢を避けるなど、生活習慣を見直します。
●適切な服薬管理 ➡ 胃酸の分泌抑制や食道粘膜の保護薬、胃酸を中和する薬の服薬治療の管理をします。
6. 今日のまとめ
胃液が逆流することによって”誤嚥性肺炎”を招くこともありますし、逆流性食道炎を発症さないように”胃ろう”の手術が必要になる場合もあります。
また逆流性食道炎で見られる自覚症状は”食道がん”でも認められるものがあります。飲酒量が多い、喫煙、偏食、熱い食事を好むなどの生活習慣のある人は食道がんを発症しやすいので注意が必要です。
今日はこれまで。
引き続きよろしくどーぞ!