こんにちは、ふみーずステディです。
東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。
今回は”食道がん”についてご説明してまいります。
食道は口(正確には下咽頭)と胃をつなぐ臓器で、長さは約25cm、門歯(もんし)から約15cmのところから始まり、約40cmで胃に移行します。細長い管のような臓器で、内腔をおおっている粘膜は扁平上皮(へんぺいじょうひ)といって皮膚と同じ種類の細胞です。
1. 食道がんの概要
食道がんは性別では男性に多く、年齢は60〜70歳代が多い傾向です。
細部食道に最も多く発生し、扁平上皮ガンが圧倒的に多くなっています。
扁平上皮ガンでは飲酒と喫煙が危険因子としてあげられ、両者が重なることでより危険性が増加します。
ワンポイント
扁平上皮ガン:食道がんのほとんどを占める扁平上皮ガンは腺ガンと比べ、増殖速度が速く、一般に胃ガン、大腸ガンよりも進行しやすいです。
また腺ガンよりも放射線感受性が高いとされ、放射線治療も有効です。
2. 主な症状
●初期に自覚症状がないことが多く、健康診断などで発見されるケースが大半です。
●食べ物や熱い飲み物を飲み込んだときに、食道がしみるようになります。
●飲み込んだ食べ物が、喉に使えるようになります。
●進行すると食事量が減り、低栄養・低体重になります。
●胸痛や背部痛、咳、声のかすれが現れます。
●食道壁の周囲には、リンパ管や血管が豊富なため、ガンはリンパ管や血液の流れに乗り、転移しやすいです。
転移の場所としては、各リンパ節や肝臓・肺・骨などがあげられます。
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- 頸部食道:約5パーセント
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- 胸部食道:約90パーセント
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- 腹部食道:約5パーセント
3. 原因
●長期間の喫煙、飲酒、熱い飲食物の摂取が危険因子となります。
特に喫煙者は非喫煙者に比べて、2倍以上食道ガンにかかりやすいとされています。
4. 治療方法
●進行度と全身状態により、内視鏡治療、手術療法、放射線療法と化学療法(抗がん剤治療)などから治療方法を決めます。
●手術療法では一般的に、ガンを含めた食道と、リンパ管を含む周りの組織を切除します。
●ある程度進行したものには、手術療法、放射線療法、化学療法を組み合わせた治療を行います。
5. 今日のまとめ
食道がんは自覚症状が少なく、発見が遅れがちであり、食道は喉や胃、肺などに近く、リンパ管などもあるため、周囲への浸潤(広がり)や転移を起こしやすいことなどが指摘されています。
そのため早期発見には、小さなサインを放置せず、しっかりした設備のある病院で受診することが、肝要です。
また、食道がんは男性に圧倒的に多くみられます。その理由は、食道がんのリスクとなる飲酒や喫煙の習慣が、男性に多いからと考えられています。
生活習慣の改善が疾患を予防する最大の武器となります。
今日はこれまで。
引き続きよろしくどーぞ!
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