循環器の基礎知識

B!

 

 

こんにちは、ふみーずステディです。

東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。

 

今回は【循環器の基礎知識】についてご説明していきます。

循環器とは、栄養素・酸素などを体内の各部に運び、老廃物を体内の各部から集めて運ぶ器官を指します。

心臓・血管・リンパ管などの体液を体内で輸送し循環させる器官の総称です。

1. ”しくみ”と”はたらき”

●循環器とは、主に心臓血管(動脈系・静脈系)からなります。

【心臓】

・心臓は心筋という筋肉でできており、部位によって左心房、左心室、右心房、右心室に分けられます。

血液を全身に循環させるためのポンプとして働きます

【体循環】

・全身に栄養や酸素を供給する循環を体循環といいます。

・左心室から送り出された血液は、大動脈、動脈系を経て各組織に栄養と酸素を与え、二酸化炭素と老廃物を受け取り、静脈系を経て右心房に戻ってきます。

【肺循環】

・二酸化炭素を肺で酸素にかえるための循環を肺循環といいます。

・右心房に戻った血液は右心室に入り、肺動脈から肺に送られます。

肺で二酸化炭素と酸素を交換し、肺静脈から左心房に戻ります。

 

2. 加齢に伴う変化

【心臓】

・心不全の原因となる心臓の壁が厚くなる心臓肥大や、そのために内側が広がりにくくなる拡張障害が起こりやすくなります。

・血液の逆流を防ぐ大動脈弁や増帽弁などに、動脈硬化と同じような変化が起きて硬くなることがあります。

これは心臓弁膜症の原因となります。

・心臓の規則正しい収縮リズムをつくるペースメーカー細胞の数が減少したり、その働きが悪くなったりすると、不整脈の原因となります。

【血管】

・血管は硬くなり弾性は失われ、それに伴い高血圧や低血圧になります。

・動脈硬化が進行すると虚血性心疾患閉塞性動脈硬化の原因となります。

・静脈系では、足の静脈の弁の働きが悪くなることがあります。

そうすると静脈瘤ができたり、足がむくみやすくなります。

 

 

心臓と血液の循環

体循環肺循環による2つの循環回路に分かれています。

 

肺循環と体循環

 

動脈硬化の進行

動脈硬化が進行すると①→②→③→④と血液の流れが止まり様々な疾患につながってしまいます。

①正常 ➡ 柔らかくしなやかな血管

②狭くなる ➡ コレステロールや脂質などがたまり、血液の通り道が狭くなる

③硬くなる ➡ 血管の内壁が厚くなり、弾力性を失い、血管内が損傷しやすくなる

④詰まる ➡ 動脈硬化がさらに進むと狭くなった血管に血栓(血のかたまり)ができ、血管を詰まらせる

 

動脈硬化が進行した血管

 

3. 今日のまとめ

このように血液およびリンパ液を体中組織に供給するための器官系を循環器系となります。

これらのポンプを正常に機能させるためには日頃の生活習慣が大切です。

 

今日はこれまで。

引き続きよろしくどーぞ!

 

【関連記事はコチラ↓】

最新の記事はこちらから