こんにちは、ふみーずステディです。
東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。
今回は”緑内障”についてご説明いたします。
緑内障は、進行すると視力低下が進み、失明に至ります。
日本における中途失明原因の第1位となっています。
1. 緑内障の概要
眼圧(眼球内を循環している液体の圧)が高くなることで視神経が圧迫され、損傷を受けた視神経が徐々に脱落して視野が奪われる(見える範囲が狭くなる)疾病です。
まずは血流の改善が目標となります。
2. 主な症状
●初期はほとんど症状がありませんが、目の疲れなどが現れる場合があります。
●視野狭窄が鼻側周辺部から中心へと広がり、治療しないと失明に至ります。
●急激に眼圧が上昇した場合(急性緑内障発作)は、眼痛・充血・目のかすみがみられ、頭痛・吐き気を伴うことがります。
3. 原因
●眼内の房水が眼外へ上手く排出されずに、眼球内の圧力が高くなることで生じます。
眼圧が上昇すると緑内障のリスクが高まります。
*房水:角膜と虹彩と水晶体で囲まれた前房という部分を循環する液体です。この房水の循環が正常に保たれることによって眼圧が一定に保たれます。
●眼圧が高くなっても起こる正常眼圧緑内障が、一日のうちで眼圧が正常範囲より高くなる時間があったり、視神経が圧迫に弱く正常範囲の眼圧でも傷ついてしまうことで起こると考えられています。
●血縁者に緑内障がいる、強度の近視、低体温の方、冷え性の方、低血圧の方、頭痛持ちの方は、緑内障を発症するリスクが高いといわれていますが、緑内障の90%は原因が不明です。
4. 治療方法
●眼圧(眼球内を循環している液体の圧)を下げることができれば、進行を防止したり遅らせることが可能です。
●点眼薬や、内服薬で眼圧を正常にコントロールする薬物療法を行います。
●上記の方法で効果がない場合は、レーザー治療や手術を行います。
5. 予防法
●初期には症状がないので、予防は難しいとされています。
生活習慣やストレス、眼精疲労に気をつけるとともに、定期的に眼科の検診を受けて早期発見に務めることが大切です。
6. ご家族、支援者(ケアマネなど)が把握するべきポイント
●視野障害 ➡ 視野が狭くなったり(視野狭窄)、部分的に見えない部分ができたり(視野欠損)していませんか。
また、そのことによる日常生活上の支障はありませんか。
●禁煙・節酒 ➡ アルコールやニコチンは、緑内障の発生要因ともいわれています。
●日常的な疲労や不眠 ➡ 急性緑内障発作の危険因子となる習慣はありませんか。
●適度な運動と質の良い睡眠の確保 ➡ 運動や睡眠は、緑内障を進行を防ぐ効果があります。
●喘息の有無 ➡ 緑内障の点眼薬は、喘息を悪化させることがあります。
●栄養バランスのよい食事 ➡ 緑黄色野菜をたっぷりとったり、主食を玄米に切り替えたりすることによって緑内障の症状の緩和や改善に繋がります。
●外出の機会を作り、社会参加を図る ➡ 視野狭窄や視野欠損があっても、外出の機会を作り、社会参加できるよう支援を行います。
●急性緑内障発作などの緊急時の対応を検討 ➡ 吐き気や頭痛・目の痛み・結膜の充血などの症状は、急性緑内障の可能性があります。
対処が遅れると重篤な視力障害をきたし、場合によっては失明に至るため、各関係者間で緊急時の体制を作っておきます。
6. 今日のまとめ
緑内障は、放置すれば失明に至ることがあります。
大部分のケースでは、薬の点眼がほぼ唯一の治療手段となりますので、根気強く継続することがなにより重要です。
今日はこれまで。
引き続きよろしくどーぞ!
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