胃潰瘍、十二指腸潰瘍とは? 主な症状や原因、治療方法は?
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こんにちは、ふみーずステディです。

東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。

 

今回は”胃潰瘍、十二指腸潰瘍についてご説明いたします。

胃潰瘍とは、胃の粘膜が炎症を起こして潰瘍を形成する疾患です。

ほとんどがピロリ菌の感染やアスピリンなどの鎮痛剤の副作用によることが多いです。

十二指腸潰瘍は、胃潰瘍とともに消化性潰瘍と呼ばれ、粘膜(胃と小腸をつなぐ十二指腸の粘膜)に潰瘍ができる疾患です。

95%はピロリ菌によるもので、再発も多いので注意が必要です。

1. 胃潰瘍、十二指腸潰瘍の概要

胃潰瘍や十二指腸潰瘍は上腹部の痛みが主な症状ですが、痛みの出現する時間帯が異なります。

症状に合わせた食生活の改善を図り、再発を防止しましょう。

 

2. 主な症状

●上腹部が痛みます。

胃潰瘍では、食後30分から1時間程度が経ってから起こります。

十二指腸潰瘍では、空腹時や夜間に起こります。

●胸焼け、吐き気、嘔吐などあります。

●食欲不振、腹部膨満感があります。

●悪化すると吐血下血を起こします。

 

3. 原因

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染:胃潰瘍患者の約70%~80%、十二指腸潰瘍患者の90%以上がピロリ菌に感染しているといわれます。

空腹による胃酸過多、唐辛子などの刺激物、薬剤、喫煙、酒、コーヒーなどの摂取によることがあります。

非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs:エヌセイド)の服用により、胃粘膜の防御機能が障害されて起こります。

ストレス:強いストレス(肉体的・精神的)を受けると自律神経のはたらきが乱れ、粘膜の血流が悪くなって粘膜が傷つきやすくなり潰瘍を生じます。

 

4. 治療方法

●ピロリ菌の除去療法:3種類の薬を7日間服用する薬物療法を行います。

●薬物療法:胃酸分泌抑制薬などによる薬物療法を行います。

潰瘍が治っても再発する可能性が高い場合は、さらに一定期間の服薬を続けます(維持療法)。

 

5. ご家族、支援者(ケアマネなど)が把握するべきポイント

生活習慣 ➡ 不規則な食事の習慣や暴飲暴食、飲酒はありませんか。

喫煙や飲酒は控えましょう。

カフェインの摂取頻度 ➡ コーヒーやお茶、ココアなどをよく飲む習慣はありませんか。

常用している薬の確認 ➡ 非ステロイド性抗炎症剤・ステロイド剤の服用などは誘発要因になります。

除菌治療薬では下痢・腹痛・味覚障害などの副作用の理解をしておきましょう。

身体状態 ➡ 排便(タール便:黒い便)、吐血(コーヒー残渣様)、貧血(、慢性的に出血が続く場合)はありませんか。

日常生活 ➡ 症状の出現による日常生活の支障はありませんか。

食事に関しては、固いものや繊維質の多いものは避けるようにしましょう。

刺激物や過度に熱いもの・冷たいもの、長時間の空腹も避けましょう。

ストレス発散 ➡ 趣味を持ったり、興味のあるものに取り組みます。

肉体的・精神的なストレスを緩和できるように、他者と交流するなど本人の意向に沿った機会を作ります。

 

6. 今日のまとめ

高齢者は鎮痛剤を服用する機会が多いので、薬剤性胃潰瘍に注意が必要です。

また高齢者は痛みが出にくいので平素から注意深く観察しましょう。

 

今日はこれまで。

引き続きよろしくどーぞ!

 

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