糖尿病とは? 症状や治療、予防するには? 予備群かチェックしよう!

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こんにちは、ふみーずステディです。

東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。

 

ケアマネージャーとして高齢利用者を担当すると様々な疾患を患っている利用者様がいらっしゃいます。

ケアプランを作成する前提や、在宅生活を支えていく上でこれらの疾患はどのような疾患か?症状か?治療方法は?予防するには?という知識が必須です。

そこで高齢者がかかりやすい疾患について簡潔に解説してまいりたいと思います。

前回は特に高齢者が羅漢しやすい『高血圧症』について記事にしましたが、今回は”糖尿病”についてです。高血圧症に並んで羅漢率の高い疾患です。

人は、血管から老いると言われます。

そのくらい血管の状態はその人の肉体年齢を表しますが、糖尿病になると肉体年齢以上の深刻な血管の老化が起こります。

血管の老化とは、血管壁が厚く、また硬くなって柔軟性が失われ、血液の通り道が狭くなる現象で、これが『動脈硬化』です。

糖尿病に伴う動脈硬化は心臓や脳の血管を容易に詰まらせ、『心筋梗塞』『脳梗塞』の大きな原因となって生命を脅かすことになります。

疾患の基礎知識は、ケアマネージャーでなくとも患者様のご家族や知人にとってお役に立てるはずです。

 

 

1. 糖尿病の概要

糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れる血糖(ブドウ糖)が増えてしまう病気です。インスリンとは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。

膵臓で作られるインスリンは、血糖をエネルギー化、一定量に保ち、安定させる作用があります。

血糖(ブドウ糖)はエネルギーとして働き、脳や筋肉、内臓が動いて生命が維持されます。

 

発症する年齢は40代~60代の中高年が多いようですが、糖尿病の初期には症状がはっきりしないことが多く、進行した状態で発見されることも少なくありません。

しかしながら適切な血糖コントロールを行うことで、健康な人と大差ない生活を送ることができます。

糖尿病にはいくつかの種類の糖尿病が存在します。

 

 

1. 1型糖尿病

インスリンをつくる膵臓のβ細胞が壊れてしまうタイプの糖尿病です。

●自身の体内でインスリンをつくりだすことができない、ごくわずかしかつくれないために、人工的にインスリン補給(インスリン注射)が必要となります。

●子供の糖尿病の多くは1型糖尿病ですが、近年幅広い年齢層に発症しています。そして突然発症すると言われています。

 

 

2. 2型糖尿病

膵臓がつくるインスリンの量が少量の場合、インスリンの働きが悪い場合、そして両方が混在して発症するタイプの3つです。

日本人の成人の糖尿病の約95%が2型糖尿病と言われています。

●自覚症状がなく、検診などで発見されるケースがほとんどです。

●現在では食生活の欧米化等により、若者や子どもにも増えています。

●高血圧の人は、血圧が正常な人に比べて糖尿病を患う割合が高くなります。

脂質異常症(高脂血症)に糖尿病が合併すると、脳卒中、狭心症や心筋梗塞につながるリスクが高いです。

3. 特定の原因による他の糖尿病

膵β細胞機能やインスリン作用にかかわる遺伝子に異常があるもの、内分泌疾患、膵外分泌疾患、肝疾患、ステロイドの服用などから発症します。

4. 妊娠糖尿病

妊娠をきっかけに、血糖値が高くなり糖尿病の症状が現れるのが妊娠糖尿病です。

妊娠前からすでに糖尿病と診断されている場合は妊娠糖尿病に該当しません。

 

2. 主な症状

*ここでは糖尿病の95%を占める”2型糖尿病”について解説していきます。

●初期は自覚症状がないことが多いです。

●血糖値が高くなると、口渇、多飲、多尿などの症状が現れます。

●症状が進行すると、倦怠感や脱力感、体重の減少が見られます。

●高齢者では、症状が現れない場合もあります。

3. 糖尿病の三大合併症

1. 糖尿病性神経障害

神経細胞に血液が届かなくなり、下肢末端に知覚障害(熱い、痛い、しびれる、ほてる、うずくなど)が生じ、進行すると壊死に至ります。

ちょっとした傷や水虫などにより足が腐ってしまい、年間2万本もの足が切断されています。

全身の神経に障害が起こることもあり、発汗異常や立ちくらみ、便通異常、男性の場合は勃起不全の症状も現れます。

2. 糖尿病性網膜症

失明原因の第一位で年間3,000人の糖尿病患者が失明しています。

血糖値が高い状態が続くと、目の毛細血管が破れて酸素や栄養が届かなくなります。

病気が進行しても自覚症状が出にくいのが特徴で、突然目の前が真っ暗になり失明に至ることが多いです。

 

3. 糖尿病性腎症

タンパク尿が認められ、下肢の浮腫(むくみ)、心不全、尿毒症を起こします。血糖値が高い状態が20年程度続くと、腎臓が機能しなくなり人工透析が必要になります。

透析は週に3回、1日4時間程度。腎臓を移植しない限り、透析は一生続けなければなりません。

身体的な負担はもちろんのこと、物理的にも大きな負担が発生します。

透析を受けているのは現在約32万人、年間5,000人のペースで増加中といわれています。

 

4. 治療方法

①食事療法 ➡︎ 摂取エネルギーを制限します。三大栄養素をバランスよくとること。

物繊維も多くとることが大事です。

*GI値の低い食品をとります

GI値の高い食品(食べても◎)

玄米、全粒粉パン、大豆製品、トマト、玉ねぎ、長ネギ、メロン、ブドウなど・・。

GI値の高い食品(食べてはいけない✖)

白米、菓子パン、うどん・そうめん、ジャガイモ、ニンジン、バナナ、佐藤など・・。

 

②運動療法 ➡︎ 高齢者は軽度な運動から始め、医師の指示に基づいて行います。

毎日の散歩など有効的です。

 

③薬物療法 ➡︎ 食事療法や運動療法で血糖値のコントロールができない場合は、血糖降下薬を服用します。高齢者は低血糖を起こさないように注意します。

 

 

5. ご家族、支援者(ケアマネなど)が把握するべきポイント

糖尿病の知識 ➡︎ 前述3.の糖尿病三大合併症の理解ができていますか?

血糖値の測定 ➡︎ 測定場所はどこか? 測定回数は何回か? 測定者は誰か?

日頃の運動量 ➡︎ 生活での活動量や日頃行っている運動について把握しましょう。

食事内容 ➡︎ 甘いものの嗜好はないですか。

インスリン療法 ➡︎ 適切なインスリン自己投与、低血糖の頻度の確認、記録は行えていますか。

 

自身で血糖値を測定してみました。 食後だったので少々血糖値が高め?でした・・

 

6. 合併症予防のための血糖コントロール

療法 ➡ 食事療法、運動療法、薬物療法をバランスよく取り入れます。

低血糖時の自己対応 ➡ 常時、ブドウ糖や氷砂糖を携行します。

*インスリンの登用によって血糖値が下がりすぎてしまうことがあります。

血糖値のコントロール ➡ 血糖の目標を決めて定期的な血糖測定、記録を行います。

 

7. 今日のまとめ

ご自身で適度な運動や血糖コントロールを行うことは大切ですが、そもそも健康な状態のときに暴飲暴食してしまっている方も少なくはないのでご家族や医療、介護支援者の協力が不可欠です。

症状が進行してしまうと、両足の切断、失明、人工透析などに至ってしまい、生活が一変してしまう恐ろしい疾患です。

日頃からの生活習慣で予防できる疾患なので改善するように心がけるようにしましょう。

 

最後に・・以下の項目に多数当てはまる方は要注意です!!

  1. 血圧やLDLコレステロール値が高め
  2. 家族に糖尿病の人がいる
  3. 濃い味付けの食べ物が好き
  4. 間食をする
  5. 運動不足
  6. 肥満気味
  7. 疲れやすい
  8. 傷が治りにくい
  9. 目がかすむ、視力が落ちた
  10. よくのどが渇く

 

今日はこれまで。

引き続きよろくどーぞ!

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