こんにちは、ふみーずステディです。
東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。
今回は”インスリン自己注射”とは?を解説したいと思います。
前回の記事では”糖尿病”がどのような病気かを解説いたしました。
おさらいになりますが、糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れる血糖(ブドウ糖)が増えてしまう病気です。
1. インスリン注射の概要
インスリン注射とは、人工的にインスリンを体内に注入し、血糖(ブドウ糖)の上昇を防ぐために行う治療法です。
糖尿病の患者が自分自身で注射します。
糖尿病ではインスリンの量が減少して血糖値が高くなるので血糖値を下げる働きのあるインスリンを注射して血糖値を下げます。
インスリンは膵臓で分泌されますが、インスリン量が不足したり、分泌されても上手には果たらなかったりすると血糖(ブドウ糖)が高くなり高血糖状態となります。
この状態が糖尿病です。
インスリン注射は注射後の効果が数時間であり、また血糖値は食事などの影響を受けて変化しやすいため、毎日決まった時間に行うなどのコントロールが必要となります。
しかしながら、患者の多くは頻繁に通院することが困難である場合が多いので、自己注射が行われます。
インスリン注射を行うときは、注射部位を消毒し、皮膚を軽くつまんで皮下に打ちます。
一般的には腹部(おへその周囲は避ける)、上腕の外側、太ももの外側、お尻などの部位に前回注射した個所から少しずつずらして注射をします。
これは同じ場所に続けて打つと皮下にしこりができて硬くなり、インスリンの利きが悪くなることがあるためです。
日本糖尿病協会が作成している【インスリン自己注射ガイド】です。
イラスト付きで分かりやすいので是非参考にしてください。
2. 対象者
糖尿病患者が対象となります。
従来、インスリン療法というと血糖コントロールが上手くいかない場合の最終手段とされていました。
しかしながら、インスリン製剤や治療方法が飛躍的な進歩を遂げ、インスリン療法を取り巻く環境は進化しています。
さらに近年、合併症の予防を目的にて積極的なインスリン導入が推奨されるようになりました。
インスリン療法は、1型糖尿病(インスリンが非常に不足している、または全くないため、血糖値の調整を自然に行うことができまない)のみならず2型糖尿病にも広く受け入れられています。
糖尿病の三大合併症である糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症の予防にも有効です。
3. 注意点
適切な方法で注射を行い、規則正しい生活を送ることが必要です。
また、過剰に血糖値が下げられてしまう状態=低血糖(血糖値が下がりすぎた状態)になっても対処できるようにします。
低血糖は、食事の量が少ない、食事の時間が遅れる、通常より激しい運動をする、服薬する、インスリンを注入する量が多すぎたり、時間を守れなかったりすると起こります。
冷や汗、動悸、意識障害、けいれん、手足の震えなどの症状があらわれます。
低血糖が起きた場合はすぐに糖分を取れば回復するため、糖分を含む食品を常に携帯します。
症状を感じたら、すぐにブドウ糖、ブドウ糖を含む清涼飲料水、砂糖、氷砂糖などのいずれかをとり、安静にしましょう。
4. 今日のまとめ
インスリンの自己注射は毎日行う必要があります。
血糖コントロールの必要性もありますので身体的精神的な負担が大きいです。
普段からの生活習慣を見直し糖尿病の予防を心掛けるようにしましょう。
今日はこれまで。
引き続きよろしくどーぞ!
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