肝炎(急性・慢性・ウイルス性)、肝硬変とは? 主な症状や原因、治療方法は?
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こんにちは、ふみーずステディです。

東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。

 

今回は【肝炎(急性・慢性・ウイルス性)、肝硬変】についてご説明していきます。

肝臓の組織が破壊される肝硬変を治すことは不可能で、治療方法は、残された肝機能を助けながら肝臓がんへの進行を遅らせることと、合併症の管理が肝要です。

 

1. 肝炎(急性・慢性・ウイルス性)、肝硬変の概要

肝炎では、基本的な症状として発熱、黄疸、全身の倦怠感などがありますが、発症の原因はさまざまなので原因の除去の視点を持ちましょう。

 

2. 主な症状

【肝炎(急性・慢性・ウイルス性)】

全身倦怠感発熱食欲不振吐き気、右上腹部の痛み、褐色尿、黄疸などがあります。

・A型肝炎:便の色が薄くなったり、全身が痒くなったりします。

・B型肝炎:関節痛、発疹などの症状が現れ、まれに症状が極めて重くなります。

・C型肝炎:症状が出にくい特徴があります。

慢性化し、肝硬変や肝がんになることがあります。

【肝硬変】

首や前胸部、頬に赤い斑点ができ、手のひらが赤くなります。

・腹水がたまり、腹部が膨満します。

黄疸も現れます。

・肝性脳症の症状が出て、鳥が羽ばたくように手が震えます(羽ばたき振戦)。

 

3. 原因

【肝炎(急性・慢性・ウイルス性)】

・A型肝炎:主に水や食べ物から感染します。

・B型肝炎:血液や体液から感染します。

・C型肝炎:血液から感染します。

・D型肝炎:血液などから感染します。

・E型肝炎:主に水や食べ物から感染します。

*D型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染者のみが感染します。

【肝硬変】

B型・C型ウイルスから感染します。

特にC型肝炎から起こるものが多くなっています。

・アルコール性肝障害、自己免疫性肝炎、脂肪性肝炎、代謝異常、薬剤などがあります。

4. 治療方法

【肝炎(急性・慢性・ウイルス性)】

・抗ウイルス療法、肝庇護療法、免疫療法などがあります。

アルコール性では禁酒します。

*肝庇護療法(かんひごりょうほう):肝臓が破壊されるのを防ぎ、肝機能の改善を図ることを目的とした治療法で、原因である肝炎ウイルスを直接攻撃するものではないので、長期間にわたり治療し続ける必要があります。

【肝硬変】

・病態に応じた薬物療法になります。

アルコール性では禁酒します。

 

5. ご家族、支援者(ケアマネなど)が把握するべきポイント

生活習慣 ➡ 飲酒・喫煙の習慣を改善いたします。

日常生活 ➡ 症状の出現による日常生活の支障はありませんか。

日常の運動状況 ➡ 日常的に重いものを持ったり、心臓に負担がかかるような動作をしていませんか。

また激しい運動をしていませんか。

身体状況 ➡ 食欲不振や全身倦怠感はありませんか。

食生活の見直し ➡ 高脂肪の食事は避けます。

塩分やタンパク質も控えるようにします。

便通の状況 ➡ 便秘はありませんか。

肝硬変では、腹水がたまり、腹部が膨張することがあります。

出血 ➡ 歯肉の出血や鼻血(肝機能の低下)はないでしょうか。

●寝たきりや廃用症候群の防止 ➡ 急性肝炎の場合は安静臥床が基本(黄疸がある場合は入院)であるため、長期間寝たきりにならないように離床のタイミングをみます。

ウイルス感染の防止 ➡ 周囲への感染予防法を周知します。

特にA型肝炎は食べ物や感染者の便を介して感染するため施設入所者は注意します。

 

 

6. 今日のまとめ

肝硬変では合併症、特に肝細胞がん、肝不全、消化管出血の有無が重要となります。

高齢者では若年者に比べて肝細胞がんの合併率が高いとされるため、予防、早期発見、早期治療が肝要です。

 

今日はこれまで。

引き続きよろしくどーぞ!

 

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