こんにちは、ふみーずステディです。
東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。
今回は一度の撮影でほぼ全身をみることができるPET検査の概要をご説明いたします。
どのような検査かというと、特殊な薬剤を身体に投与することで、全身の細胞のうち、がん細胞と他の細胞を区別しやすくして、それを撮影して判断します。
したあって、小さながんも見つけやすくなるのが特徴です。
PETとは『Positron Emission Tomography』=[陽電子放射断層撮影]を略した言葉で、MRAとは『Radio Isotope』=[ラジオアイソトープ:放射性同位元素]を略した言葉です。
MRI検査はX線ではなく、磁気を使って人体内部の構造を画像化する装置です。
私たちの体(組織と臓器)には多くの水分(H2O)が含まれています。
MRI装置は、水を構成する 水素原子に磁石と電波を使って水素原子の位置を解析し、撮像した体の部分の画像を作ります。
CTやMRIなどのように身体の構造をみる検査とは異なり、細胞の活動状況を画像でみることによって、ガン、脳、心臓などの病気の診断に有効とされています。
1. PET・RI検査の仕組み
PET(陽電子放射断層撮影)検査とRI検査(核医学検査)は、放射線を発生させるラジオアイソトープ(RI・放射性同位元素)という物質を体内に投与し、体内から放出されるγ(ガンマ)線をコンピューターで捉えて画像化、観察する検査です。
病状によって投与される物質は異なります。
たとえば、ガン検査では、放射線を発するブドウ糖(FDG)を含んだ薬剤を体内に投与します。
ガン細胞は、正常細胞の3~8倍のブドウ糖を取り込む性質を持っています。
その後、体内のどの部分にブドウ糖が集まるかをPET装置で調べ、ガン細胞の有無を確認します。
この検査は、主にガンの早期発見を目的として行います。
それに加え、全身をくまなく検査することができるため、ガンの大きさ、転移しているか、再発はしているかなどを観察することが可能となります。
ただ、肝臓の細胞ガンなどごく小さなガンについては発見できないことがあります。
また、ブドウ糖を消費しないタイプのガンについても同様です。
この場合は他の画像検査などを行い、総合的に診断していきます。
2. PET装置の進化
鮮明な画像を得るため、CT機能を併せ持つPET-CTという装置が使われることがあります。
これにより、臓器の境界像など高解像度の画像を得ることができますが、X線を使用するため、放射線被ばくのリスクが伴います。
そのため近年は、MRIの磁場発生部にPET装置を内蔵したPET-MRIを設置する病院が増えてきています。
3. PET検査の仕組み
イラストにてしくみを御覧ください。
PETイラスト
4. 今日のまとめ
PET検査のメリットは以下となります。
- 全身のがんを調べることが可能
- 1cm程度の小さながんも見つけることが可能
- 良性の腫瘍なのか、悪性の腫瘍なのかを判断できる
- 体への負担が少ない
更に早期発見だけではなく、ガンの転移や再発がないかを調べることにも有用です。
また、デメリットもございます。
- 被ばくのリスクがある(CT検査よりは少ない量)
- PET検査で見つけにくいガンもある
- 検査結果が陽性(反応が現れる)でも、ガンではないことがある
- 反対に検査結果が陰性(反応が現れない)でも、ガンのことがある
- 血糖値の高い人は、診断精度が低くなる
今日はこれまで!
引き続き発信してまいりますのでよろしくどーぞ!!