こんにちは、ふみーずステディです。
東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。
今回は人体に負担をかけない安全な診断方法である【超音波検査(エコー検査)】について概要のご説明をしていきます。
1. 超音波検査(エコー検査)の仕組み
超音波検査(エコー検査)は、人体(臓器や血管など)に向けて高周波の超音波を発して、反射波をコンピュータでを解析し、映像化したものを診断する検査のことです。
臓器の形や大きさ、内部の様子、血流状態などを画像として描き出します。
放射線や磁気を使わないため、人体への悪影響、負担はほとんどありません。
また、心臓や肝臓、腎臓といった臓器から甲状腺、血管まであらゆる部位を検査することができるため、何らかの病状が疑われる場合には、まず超音波検査を行うのが一般的です。
ただ、超音波は骨や空気を透過しないので、頭部や内側が空洞の胃や腸などの消化器管、空気を多く含む肺などの検査には適していません。
2. 検査の流れ
検査は、まず患者の検査部位にゼリーを塗ることからはじまります。
これは、少音波の送受信を行うプロープ(探触子)を肌に当てたときの滑りをよくするためです。
都議にプロープを検査部位に押し当て、超音波を発信します。
すると、身体の内部の様子がモニターに画像化されるので、それを見ながら検査を行います。
それぞれの臓器には基本となるパターンがあるので、それと比較し、臓器の形や構造に異常がないかを調べていきます。
ただ、超音波検査では形態の異常は判明しても、ごく微細な変化までを判断することができません。
そのため検査で腫瘍が見つかったときは、CT検査やMRI検査、腫瘍マーカー検査などのほかの検査を追加で行い、病状を確定します。
3. 超音波検査の種類
腹部超音波検査
肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓などの腹腔内臓器を検査します。
具体的には、肝炎や脂肪肝、肝硬変や肝腫瘍などの肝臓疾患、胆石や胆のうポリープ、膵臓や脾臓の腫瘍、腎臓ののう胞などの疾患を見つけることが可能です。
甲状腺少音波検査
苦痛や不快感を感じず簡単に行うことができるため、血液検査とともに甲状腺疾患に対し第一選択肢になることの多い検査です。
具体的には、バセドウ病や慢性甲状腺炎などのびまん性疾患、腺腫様甲状腺腫や濾胞腺腫、がんなどが発見できます。
乳房超音波検査
超音波検査はマンモグラフィに比べ、小さな石灰化の診断は困難ですが、腫瘤(しこり)に関しては内部の状態など多くの情報を得ることができます。
また、マンモグラフィが不向きな乳腺組織の発達した若い方などには、超音波検査が特に有効です。
具体的には、のう胞などの乳腺症病変、線維腺腫などの良性腫瘍やがん、脂肪腫や粉瘤などの皮下腫瘤を見つけることができます。
心臓超音波検査
循環器専門医が担当し、心臓の大きさ、心臓の壁(心筋)の厚さや動き、弁の状態や動きを調べます。また、カラードプラでは血液の流れに逆流や乱れがないかなども調べることができ、弁の状態や中隔の壁に穴がないかも確認できます。
得られた画像から心肥大や弁膜症、心筋梗塞などの他に、心臓の外側に水がたまっていないかなどもわかります。
頚動脈超音波検査
頸動脈は、酸素や栄養などを含む血液を脳に送る重要な血管です。
この血管の状態を見るため、首の外から超音波をあて、血管の走行、血管壁の厚さやプラークの有無、カラードプラを利用して血液の流れ方やその量などを調べる検査です。
痛みもなく簡単で、画像表示により動脈硬化の程度がわかります。
この血管を調べることで、全身の血管状態や動脈硬化の程度が予測できます。
動脈硬化は自覚症状がなく進行し、また脳血管障害や心臓病などいろいろな病気を起こす原因ともいわれています。
糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、高血圧といわれた方やその疑いのある方は、検査が推奨されます。
脳ドック学会のガイドラインで、頸動脈病変の動脈硬化診断法として頸動脈エコー検査が推奨されています。
4. 今日のまとめ
超音波検査(エコー検査)の【メリット】と【デメリット】を簡単にリスト化いたしました。
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- 超音波検査は痛みや不快感がなく、放射線を用いないため被曝の心配もなく安全な検査
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- 妊婦さんには胎児の発育過程を観察するのにエコーが用いられているように、国内外で安全とされている検査で、妊娠の可能性のある方や妊婦さんでも検査可能
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- 超音波を発信する方向を変えることで、いろいろな角度から調べることができ、画像がリアルタイムに表示可
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- 比較的短時間で非常に多くの情報を効率敵で効果的に知ることができ、検診などのスクリーニング検査から精密な検査まで幅広く行うことが可能
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- 骨や空気があると観察しにくい
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- 観察可能な視野が狭い
今日はこれまで。
引き続きよろしくどーぞ!
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