
こんにちは、現役ケアマネジャーのふみーずです。東京都内にて在宅ケアマネジャーとして居宅支援事業所で勤務しております。
「特養に申し込んだのに、いつになっても順番が来ない」
「“今は入れない”と言われてしまった」
「入れるまでの間、どう過ごせばいいの?」
このようなご相談は、私もケアマネとして本当によく受けます。特養の待機は多くの家庭が直面する現実です。この記事では、待っている間の「つなぎ方」と、待機を少しでも有利にするコツを、現役ケアマネの視点でお伝えします。今まさに在宅で頑張っているご家族に、ぜひ最後までお読みいただきたい内容です。
なぜ特養は「入れない・待たされる」のか
特養は公的施設で費用を抑えやすいぶん人気が高く、希望者が多い施設です。さらに、入所は申し込み順ではありません。本人の状態の重さ・介護する家族の負担・在宅生活の続けにくさなどの「必要度」を考慮して優先順位が決まるのが一般的です(判定の基準は自治体・施設で異なります)。
つまり「早く申し込んだのに後から来た人が先に入った」ということも起こり得ます。だからこそ、待っている間をどうするかを先に決めておくことが大切です。
待っている間の「つなぎ方」3パターン
どうつなぐかは、ご家族の覚悟(どうしたいか)によって変わります。現場では次の3つを状況に合わせて使い分けています。
① 在宅で生活させたい → ショートステイ+在宅サービス
「できるだけ自宅で過ごさせたい」という意向が強いご家庭には、ショートステイ(短期入所)を定期的に組み込みながら、訪問介護・デイサービスなどの在宅サービスでつなぐ方法を提案します。家族が休める時間(レスパイト)を確保しながら在宅を続けられます。
② 家族の負担が大きすぎる → 老健も選択肢
在宅介護の負担が限界に近いときは、老健(介護老人保健施設)も受け皿になり得ます。老健は本来「在宅復帰を目指すリハビリ施設」で長期前提ではありませんが、特養を待つ間の負担軽減につながるケースがあります。
③ 予算的に大丈夫 → 民間施設も勧める
費用面に余裕があるご家庭には、介護付き有料老人ホームなどの民間施設も選択肢としてお勧めします。特養より費用はかかりますが、待たずに手厚いケアを受けられることが多く、「待機の不安から解放されたい」という方には有力です。民間施設は数が多いため、無料の紹介サービスで条件に合う施設を比較・相談すると効率的です。
特養の入居を待つ間、在宅を続けるのが大変なときは、自費の訪問介護・付き添いで負担を軽くする方法もあります。
特養の待機を少しでも有利にするコツ
「必ず早く入れる方法」はありません(断定はできません)。ただ、現場の経験からやっておくとよいことはあります。
- 本人の状態と家族の負担を“正確に”伝える:申し込み時に、本人の状態の重さや在宅介護の大変さを具体的に書き、実情を正しく伝えます。必要度が優先順位に反映されるためです(誇張ではなく事実を漏れなく)。
- 定期的に施設へ連絡し状況を更新する:申し込みっぱなしにせず、担当者(相談員)に定期的に連絡して状況確認・情報更新をします。状態が変われば優先度も変わり得ます。
- 複数の施設に申し込む:1か所に絞らず、通える範囲で複数申し込むと可能性が広がります。
よくある質問(Q&A)
Q1. 申し込み順で入れるのですか?
A. 多くの自治体・施設では申し込み順ではなく、必要度を考慮した優先順位で決まります。基準は地域で異なるため、各施設・自治体にご確認ください。
Q2. 待機中に状態が変わったら?
A. 状態が重くなった場合は必ず施設へ連絡を。優先度が変わる可能性があります。担当ケアマネにも相談しましょう。
Q3. 老健はずっといられますか?
A. 老健は在宅復帰を目指す施設で、原則は長期前提ではありません。あくまで“つなぎ”として担当ケアマネと相談しながら使います。
Q4. 民間施設は高すぎませんか?
A. 種類や施設で幅があります。費用を抑えられるところもあるため、まず複数を比較するのがおすすめです。
まとめ
- 特養は原則要介護3以上+人気で待機が長い。入所は申込順ではなく必要度で決まる
- 待つ間のつなぎは家族の覚悟しだい:①在宅継続=ショート+在宅サービス/②負担大=老健/③予算OK=民間施設
- 実情を正確に伝える・定期連絡・複数申し込みが待機対策のコツ
- 「待つ間どうするか」を先に決めると家族が落ち着く
最後までお読みいただきありがとうございました。
特養の待機は、決して特別なことではありません。大切なのは、待つ間をどうつなぐかを早めに決めておくこと。現役ケアマネとして、皆さまのお役に立てる情報を引き続き発信していきます。不安や疑問があれば、お住まいの地域の地域包括支援センターや担当ケアマネージャーにもお気軽にご相談ください。
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