こんにちは、ふみーずステディです。
東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。
今回は”閉塞性動脈硬化症”についてご説明いたします。
恒例の男性に発症しやすく、喫煙が大きなリスクといわれています。
糖尿病や高血圧なども発症の危険因子となります。
1. 閉塞性動脈硬化症の概要
閉塞性動脈硬化症は、主に足の動脈に動脈硬化が生じ、血流不足により歩行障害が起こる疾患で、心臓病や脳血管疾患などを合併する可能性が高いです。
2. 主な症状
●多くは50〜60歳以降の男性に発症します。
●冷感・しびれ感:手足のしびれや冷たい感覚が出ます。
●間欠性跛行:一定の距離を歩くと足が痛くなって歩けなくなり、休むと回復してまた歩けるようになりますが、歩くとまた足が痛くなります。
●安静時疼痛:じっとしていても手足が痛む、刺すような痛みが常にあります。
●潰瘍・壊死:手足に潰瘍ができ、壊死にいたることがあります。
3. 原因(危険因子)
●糖尿病、高血圧症、脂質異常症、慢性腎不全があります。
●糖尿病の人が閉塞性動脈硬化症になると、糖尿病でない人に比べて、重度化しやすく、治療のために足を切断する確率が高くなります。
●喫煙:喫煙者が閉塞性動脈硬化症になると、非喫煙者に比べて間欠性跛行が生じる確率が高くなります。
4. 治療方法
●糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの治療を行います。
●禁煙します。
●重度かに応じて薬物療法、運動療法、血管新生療法、手術などを行います。
*血管新生療法:新しい血管をつくりだし、足の血流不足を補うために行います。
日本では患者自身の骨髄血液中の単核球の移植が、先進医療として許可されています。
5. ご家族、支援者(ケアマネなど)が把握するべきポイント
●現病歴や既往歴の把握 ➡ 誘発原因となる糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの疾患はありませんか。
●生活習慣の改善 ➡ 喫煙者は禁煙を行い、間欠性跛行の出現を防止します。
また、糖尿病などの玄疾患があれば、改善を図るために生活習慣の見直しや体調管理を行います。
●食事内容の改善 ➡ 味付けの濃い食事やカロリーの高い食事を多く取っているのであれば、注意します。
●身体状態 ➡ 過労や疲労、肥満、むくみや息切れ、下肢の浮腫の有無などを確認します。
●肥満防止のための適度な運動 ➡ 間欠性跛行を理解し、日常生活での家事などの活動量や散歩などの運動量を確保します。
●合併症の理解 ➡ 狭心症や心筋梗塞、脳梗塞との合併症の理解をします。
6. 今日のまとめ
タバコには血管を収縮させる作用のあるニコチンが含まれているため、喫煙者であれば、禁煙します。
また、足が冷えると血流が悪くなるため、靴下などを履くようにして、入浴を習慣にすることによって、常に温まっている状態を維持しましょう。
今日はこれまで。
引き続きよろしくどーぞ!
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