こんにちは、ふみーずステディです。
東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。
今回は、人間に必要な栄養素でも体の土台となる”三大栄養素の【脂質】”についてご説明いたします。
1. 最も大切な栄養素はバランスが大切
私たちが日々口にしている食べ物に含まれている物質のうち、身体に必要不可欠な成分を『栄養素』と言います。
栄養素の中でも『タンパク質』『脂質』『炭水化物(糖質)』の3つは身体の土台となるもので、エネルギー源にもなるため、”三大栄養素”と呼ばれています。
これに『ビタミン』『ミネラル』を加えると”五大栄養素”に、『食物繊維』を”第六の栄養素”と呼ばれる場合があります。
いずれも生きていくためには必要不可欠な栄養素です。
タンパク質は主に筋肉や臓器、血液をつくる材料となります。
身体のあらゆる部分はタンパク質でできています。
脂質は脂肪酸に分解され、エネルギー源として使われ、緊急事態に備えて、エネルギーと水を身体に蓄積するという大切な役目を担います。
糖質はブドウ糖に分解されて、エネルギー源となり、脳の働きにも影響する大事な栄養素です。
ダイエットをする上で大切なことは、栄養のバランスに注意することです。
まずは、糖質を控えて、炭水化物(糖質)は適度に減らし、肉や魚、卵、大豆などタンパク資源になるものを適量摂取します。
ファストフードや外食が多い方は、毎回の食事に注意が必要です。
2. 脂質
最も大きなエネルギー源
『脂質』と聞くと、身体にとって悪いものというイメージが伴いますよね?
もちろん、取り過ぎは良くありませんが、実はとても重要な栄養素の一つなんです。
脂質とはどのような働きをしている栄養素なのでしょうか。
それは、身体のエネルギー源となる栄養素です。
例えば、車のエネルギーはガソリンです。現代では電気で動く自動車もありますね。
人間の体は、ガソリンや電気ではなく、毎日の食事からエネルギーを作ります。
そしてそのエネルギー源となるのが、三大栄養素である『タンパク質』『脂質』『糖質』になります。
その中でも最も大きなエネルギー源になるのが、脂質なのです。
糖質のエネルギーは1グラムあたり4キロカロリーに対して、脂質は糖質の倍以上、9キロカロリーになります。
大さじ1杯だと約110キロカロリーになるので、とても大きなエネルギー源となることがわかります。
摂取する食べ物の量が少なくて済むので、効率よくエネルギー源を補給することが可能です。
そして消費されなかった分は脂肪として蓄えられます。
脂肪には骨や筋肉、内臓を守る役割も担うので、量に注意しながら摂取していきましょう。
ほかにも脂質は体の機能を整えるホルモンの材料になったり、油で溶けるビタミンの吸収のサポート、細胞を包む膜を作るにも重要な役割を果たしています。
特にダイエット中の女性には敬遠されますが、上手に摂取していくことが肝要です。
【脂質異常症の診断基準】 | ||
LDLコレステロール(LDL-C)*悪玉コレステロール | 140mg/dl以上 | 高LDLコレステロール血症 |
120〜139mg/dl以上 | 境界域高LDLコレステロール血症 | |
HDLコレステロール(HDL-C)*善玉コレステロール | 40mg/dl未満 | 低HDLコレステロール血症 |
トリグリセライド(TG)
*中性脂肪 |
150mg/dl以上 | 高トリグリセライド血症 |
*LDLコレステロールは必要なコレステロールを体の各所へ運び、HDLコレステロールは余ったコレステロールを運び出す役割を担っています。
*LDLが高いとコレステロールが血管壁に付着して動脈硬化を引き起こします。
美容のためにも欠かせない
食用の脂質(油脂)には、ゴマ油、大豆油、コーン油、オリーブ油のように常温で液体のものと、ラードやバターのような個体のものがあります。
また、魚や肉などの動物性食品や穀類、豆類、乳製品、卵にも含まれています。
このように日々、わたしたちは沢山の脂質を取っています。
カツ丼、天丼、カレーなどなど、、油を使った食事は美味しいものが多いですね。
これは油脂を使うと塩分がまろやかになって脳が幸福を感じるからと言われています。
しかしながら、脂肪の取り過ぎは肥満を引き起こすので、脂質異常症、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高くなり、乳がんや大腸がんにもつながってしまうので要注意です。
脂質はタンパク質と一緒に人間の細胞膜を作ることに大きく関わっています。
不足してしまうと、肌のハリがなくなってガサガサになり、髪の毛のツヤも失ってしまいます。
ホルモンバランスが崩れて女性は生理不順を招くことにもなりかねません。
それに脂質は消化に時間がかかるので食後もしばらくは満腹感が得られます。
油を使った料理を食べ過ぎると胃がもたれたりするのはそのせいです。
ダイエットのために脂質を極端に控えてしまうと満腹感が得られず、お腹が空いた状態が続いてしまい、かえって過食気味になってしまうので気をつけましょう。
コレステロールは悪者?
『コレステロール』は脂質の一種です。
”コレステロール=悪者”に見られがちですが、それは誤解です。
コレステロールは全身にある細胞を覆う膜や脂肪の消化を助ける胆汁酸の材料となっています。
血管も細胞でできているので、生きていくためには欠かせない栄養素の1つです。
食物から摂るだけでなく、人間は必要なコレステロールの3分の2を体内で生成しています。
ところで『LDL(悪玉)コレステロール』と『HDL(善玉)コレステロール』という言葉をご存知でしょうか?
LDLは肝臓から血液に乗って全身にコレステロールを運ぶ役目を担います。
運びすぎると血管の内壁にくっついてしまい、脳梗塞、心筋梗塞のリスクが高まりますので、『悪玉』と命名されました。
HDLは体に悪影響を及ぼす余ったコレステロールを血液に乗って回収する役目を担います。
したがって『善玉』と呼ばれます。
健康診断などでは、LDL値、中性脂肪値をチェックすることができます。
高過ぎても低過ぎても問題ですので、定期的に検査することが肝要です。
脂質を多く含む食品
食品名 | 分量 | 含有量(グラム) |
鳥モモ肉(若鳥・皮つき) | 2分の1枚=100グラム | 14.2 |
サンマ | 1尾正味=100グラム | 23.6 |
豚肉(肩ロース・脂身つき) | とんかつ用1枚=150グラム | 28.8 |
豚肉(バラ・脂身つき) | 薄切り3枚=90グラム | 31.9 |
牛肉(サーロイン・脂身つき) | 厚切り1枚=150グラム | 41.9 |
今日はこれまで。
引き続きよろしくどーぞ!