
こんにちは、現役ケアマネジャーのふみーずです。東京都内にて在宅ケアマネジャーとして居宅支援事業所で勤務しております。
【結論】ケアマネに不満を感じるのは珍しくない。そして、変えることができます

「担当のケアマネが全然動いてくれない」「連絡もろくに来ない。むかつく」——そんな気持ちを抱えながら、今日もヘトヘトで介護をされている方、安心してください。その不満、珍しくありません。
私は現役のケアマネジャーとして多くの家族を支援してきましたが、「ケアマネへの不満」は在宅介護の悩みの中でも本当によく耳にするテーマです。
そして、これだけは先にお伝えしておきたいのです。
ケアマネは変えることができます。しかも、利用者・家族の費用負担はありません。(詳しくは→ケアマネージャーの利用料金は完全無料?)
「不満があっても言い出せない」「変えると申し訳ない」と遠慮して我慢されている家族が、現場では非常に多いです。でも、担当ケアマネに遠慮して介護の質が下がる方がよほど困ります。
この記事では、①なぜ「むかつく」と感じるのか(ケアマネの内側)②まず試してほしいコミュニケーションの工夫③それでも解決しないときの対処法を、現役ケアマネの立場から正直にお伝えします。
よくある「むかつく」場面 5選

まず、どんな場面でケアマネへの不満が生まれやすいかを整理します。「これ、うちだけじゃなかったんだ」と思っていただければ幸いです。
①連絡が来ない・返信が遅い
「電話してもなかなかつながらない」「メッセージを送っても翌日以降にしか返ってこない」という声は非常に多いです。急いでいるときに限ってつながらず、イライラが積み重なるというケースをよく聞きます。
②月1回の訪問が「形式的すぎる」
「毎月来てくれるけど、決まった質問をして帰るだけ。本当に話を聞いてくれているのか分からない」——モニタリング訪問がルーティン化して、本質的なやりとりが薄くなっているように感じる、というパターンです。
③要望を伝えても「難しい」ばかり言う
「サービスを増やしてほしい」「別の事業所を試したい」と伝えても、「制度上難しい」「今の状態では難しい」と断られてばかり——何かをお願いするたびに壁を感じる、という不満です。
④説明がわかりにくい・上から目線
介護保険の仕組みや手続きを専門用語で説明されても理解しにくいことがあります。また、「専門家として当然知っているでしょう」という前提で話されると、聞き返しにくい雰囲気を感じることも。
⑤「こちらから動かないと何もしてくれない」
「状態が変わっても連絡してこない」「こちらが気づいて言わないと動かない」——受け身のように感じてしまう場面です。家族が疲弊しているのに、ケアマネ側から積極的なフォローがないと感じると、信頼関係が揺らぎます。
現役ケアマネが「内側」を正直に解説する理由

ここからは、ケアマネ側の視点を少しお話しします。「むかつく」と感じる場面の背景に何があるのか、内側を知ってもらうことで、対処の方向性が見えやすくなると思うからです。
ケアマネは「同時に多くの利用者を担当」している
居宅ケアマネジャーは、一般的に1人で30〜40件前後の利用者を担当することが多いです(担当件数の上限は制度で定められており、詳細は厚生労働省の基準による)。
つまり、担当ケアマネのあなたへの優先順位が意図せず低くなっているのではなく、構造的に一人ひとりに割ける時間が限られているという背景があります。
「レスが遅い=あなたをないがしろにしている」ではなく、多忙な構造の問題であることが多い——これを知るだけで、少し見方が変わるかもしれません。
「制度の壁」でできないことが本当にある
「サービスをもっと増やしてほしい」という要望に対してケアマネが「難しい」と答えるとき、その多くは単に消極的なのではなく、介護保険の支給限度額・認定区分・サービス事業所の空き状況など、制度上の制約があるケースです。
現場のケアマネとして正直に言うと、制度の壁にぶつかって「本当に申し訳ない」と思いながら「難しい」と伝えていることも少なくありません。
それでも「相性」の問題は確かに存在する
多忙な構造や制度の制約があるとしても、説明のわかりやすさ・コミュニケーションの丁寧さ・連絡の頻度は担当者によって大きく違います。ケアマネも人間ですから、どうしても合う・合わないはあります。
利用者・家族との相性が合わないまま何年も続けるのは、双方にとって良くありません。ケアマネ側も、「この家族とはうまくコミュニケーションが取れない」と感じていることがあるのもまた事実です。
まず試したい:コミュニケーションを変える3つのコツ

変更の前に、まず試してみてほしいことがあります。ケアマネとの関係は、伝え方を少し変えるだけで好転することも多いからです。
① 困っていることを「具体的に」メモして伝える
「何となく不満」「うまくいっていない気がする」では、ケアマネ側も対応しようがありません。「○○の時間に連絡が取れないことが続いている」「△△について説明してほしかったが機会がなかった」と、具体的な事実ベースで伝えると、ケアマネ側も対処しやすくなります。
訪問の前日か当日に「今日は○○について相談したいことがある」と一言伝えておくだけで、ケアマネが準備して来られるので時間を有効に使えます。
② 「いつでも連絡OK」な手段を確認する
「電話がつながらない」という不満の多くは、担当ケアマネの連絡可能な時間帯や手段を把握していないことで生じます。事業所の受付時間・担当者の不在時はどこに連絡するかを最初に確認しておくと、急な際に慌てずに済みます。
③ 「サービスを増やしたい理由」を言語化して伝える
「もっとサービスを使いたい」と言うだけでなく、「夕方に一人にさせる時間が不安だから夕方の訪問を追加したい」のように、背景にある困りごとを伝えると、ケアマネが代替案を提案しやすくなります。ケアマネは「困りごとの解決策」を一緒に考えるのが仕事なので、困りごとが明確なほど動きやすいのです。
それでも解決しないなら:ケアマネを変更する権利があります

コミュニケーションの工夫を試しても状況が変わらない、あるいは根本的に「この人とは合わない」と感じる場合は、ケアマネを変更することは利用者・家族の正当な権利です。
遠慮する必要はありません。ケアマネを変更しても、介護保険のサービスは継続されます。利用者の費用負担も発生しません。
変更先のケアマネを探す際は、担当の地域包括支援センターに相談するのが一番スムーズです。「今の担当とうまくいっていない」と正直に伝えて大丈夫です。
「ケアマネのサービスだけでは足りない」と感じたとき

ケアマネへの不満の背景に、「介護保険のサービスだけでは足りていない」という現実がある場合があります。
介護保険のサービスには利用できる時間・種類・頻度に上限があります。「もっと訪問を増やしてほしい」「夜間や早朝にも来てほしい」という希望が制度の枠を超えていると、ケアマネが「難しい」と答えるのはやむを得ない場合もあるのです。
そのような場合に、介護保険の隙間を補う手段として自費の訪問介護サービスを活用する家族が増えています。
現場でも、「保険内では対応できないけれど、自費サービスを組み合わせて在宅を継続できた」というケースをよく見てきました。
クラウドケアは、介護保険の枠を超えた時間帯・サービスに対応できる自費訪問介護サービスです。夜間・早朝・保険外の家事支援など、「保険ではカバーできない」部分を補うことができます。
現役ケアマネとして、在宅継続のための現実解として実際に紹介できると判断したサービスです。
よくある質問(Q&A)
Q. ケアマネに「不満があります」と直接言っても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。むしろ、伝えていただけた方がケアマネ側としてはありがたいです。「なんとなく関係が気まずくなった」という状態が続くより、具体的に伝えてもらえれば改善の余地が生まれます。「○○の点をもう少し○○してほしい」と事実ベースで伝えるのがコツです。
Q. ケアマネを変更した場合、担当者はどうやって選べますか?
A. 自分で希望する居宅介護支援事業所(ケアマネの事務所)を選ぶことができます。地域包括支援センターに相談すると、お住まいの地域の事業所一覧を案内してもらえます。「前の担当と合わなかった理由」を伝えると、合いやすい担当者を紹介してもらいやすくなります。
Q. 相続や成年後見の相談もケアマネにしていいですか?
A. 相談すること自体は可能ですが、ケアマネは法律・財産管理の専門家ではありません。「こういう問題がある」と相談すれば、適切な専門家(司法書士・弁護士・社会福祉協議会など)への橋渡しをしてもらえます。法律・財産・相続に関する最終判断は、専門家へのご相談をお勧めします。
まとめ
- ケアマネへの不満を感じるのは珍しくない。遠慮せず向き合っていい
- 「むかつく」背景には、多忙な構造・制度の壁・相性の問題が混在している
- まずは「具体的な困りごと」を言葉にしてケアマネに伝えてみる
- それでも解決しないなら、ケアマネを変える権利がある(費用なし)
- 介護保険の隙間は自費サービスで補う選択肢もある
最後までお読みいただきありがとうございました。
大切なご家族の在宅介護、決して焦る必要はありません。ただ「現状に違和感を持ったなら動いていい」ということだけは、現場のケアマネとして強くおすすめします。不安や疑問があれば、お住まいの地域の地域包括支援センターや、担当ケアマネへ遠慮なくご相談ください。
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