脳内出血とは? 後遺症は? 病気の症状や治療方法、予防するには? 
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こんにちは、ふみーずステディです。

東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。

 

前回は脳梗塞とその後遺症について解説しましたが、今回は”脳内出血”について記事にいたします。

日本人の死因の上位を占める三大疾患の一つが脳の病気である脳卒中ですが、脳内出血は、脳梗塞くも膜下出血と同様に脳卒中に該当する病気です。

 

 

1. 脳内出血の概要

脳内出血は脳の動脈硬化と高血圧によって血管が破れてしまい、脳内に出血が起こる疾患です。

血管から溢れた血液は血腫(血の塊)を作り、その血腫が脳にダメージを与えたり、血腫が大きくなることや脳の浮腫(むくみ)により、脳が圧迫してしまい、様々な脳の機能障害が生じます。

日本では脳卒中のうち30%程度が脳内出血と言われています。脳梗塞が最も高く60%程度、くも膜下出血が10%程度の割合です。

2. 主な症状

突然の激しい頭痛、意識障害、嘔吐、手足の麻痺が起こります。

●脳室にまで出血が及ぶと両側に麻痺が起こり、呼吸障害、血圧低下を起こし、数時間から数日で死亡することもあります。

死に至る可能性が脳梗塞を上回ります。大出血の場合、数日中に半数以上に死亡すると言われています。

 

3. 原因

高血圧の持続によるものが多いです。

飲酒や過労も誘因します。

脳の動脈硬化 ➡ 危険因子は高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などがあります。

●*脳動静脈奇形、*アミロイドーシスによる血管障害、脳腫瘍によるものもあります。

*脳動静脈奇形とは、脳の中で動脈と静脈が異常な血管でつながっている状態の血管奇形です。動脈の血液が静脈内に流れ込むので静脈内の脈圧が高まり、破裂して出血します。

*アミロイドーシスとは、アミロイドと呼ばれる異常蛋白質が様々な臓器に沈着し、機能障害をおこす病気です。

 

 

4. 治療方法

【治療】

●脳浮腫(のうのむくみ)を取るために頭部冷却点滴注射を行います。

止血薬血圧を調整する薬を服用する。

●出血が止まらなない場合は、手術による血種除去を行う。

合併症(誤嚥性肺炎尿路感染症)を予防する。

 

 

【病後の経過】

◎一命をとりとめた場合でも一部の脳機能は回復するが、すべての脳機能が回復することは難しく、後遺症が残る可能性が高い

◎主な後遺症としては、失認や失行、言語障害、嚥下障害などが残ります。

感情や行動の抑制が利かない、手足の麻痺、排せつ障害などが残ります。

 

5. ご家族、支援者(ケアマネなど)が把握するべきポイント

①食事の内容や状況 ➡ 隔たった食事内容になっていませんか、嚥下に問題はありませんか、過度な飲酒をしていませんか。

②適切な運動 ➡ 麻痺があってもできる範囲の運動を行っていますか。

③身体状況 ➡ 血圧の数値は把握していますか、合併症はみられませんか、片麻痺などの後遺症がみられませんか。

④心の状態 ➡ ストレスはありませんか、睡眠不足ではありませんか。

 

 

6. 血圧コントロールを徹底する

①血圧管理 ➡ 定期的な血圧測定を習慣づけます。

②バランスのよい食事内容 ➡ 嚥下困難による誤嚥性肺炎などの合併症に注意した食事の形態、低塩分に配慮した食事内容を確認します。

③生活環境の見直し ➡ 入眠しやすいような環境づくり、ストレスを軽減する場の確保します。

④服薬管理 ➡ 適切な服用、副作用の理解などを意識します。

⑤安定化 ➡ 合併症や再発防止、リハビリテーションなど、身体状況の安定を図ります。

 

7. 今日のまとめ

脳梗塞は血管が詰まって起こる病気ですが、脳内出血は血管が破れて起こる病気ですが、脳梗塞も脳内出血も脳の損傷を引き起こしてしまう点では、同じですので現れる症状に大きな差はありません。

どの部位に損傷が起こるか・・・によって現れる症状が異なります。

後遺症としては、片麻痺、麻痺側には感覚障害、四肢麻痺、構音障害、意識障害など重篤な後遺症が残る場合があります。

脳卒中は早期発見が重要なので疑われる症状が発生したらすぐに医療機関に連絡することが肝要です。

自身でもご家族や支援者も症状を知ることは、病気を予防するには大切なので意識していただきたいと思います。

 

 

今日はこれまで。

引き続きよろしくどーぞ!

 

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