慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは? 主な症状や原因、治療方法は?
スポンサーリンク

 

 

こんにちは、ふみーずステディです。

東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。

 

今回は”慢性閉塞性肺疾患(COPD)”についてご説明していきます。

慢性閉塞性肺疾患とは、息をするときに空気の通り道となる気管支や肺に障害が起きて、呼吸がしにくくなる肺の生活習慣病ですが、発症率は40歳以上で高く、その患者数は530万人以上といわれています。

 

1. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の概要

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は長年の喫煙習慣により中高年に発症する疾患で、肺気腫慢性気管支炎を合わせた病態をいいます。

治療として優先的に行うのは禁煙治療です。

 

 

2. 主な症状

●慢性的に咳や痰が出ます。

●階段や坂道歩行で息切れを起こします。

●重症化すると歯磨きや着衣などの労作時でも強い息切れが現れます。

●安静にしていると息切れは現れません。

●進行すると体重減少や食欲不振も起こり、体や手足の筋力、筋肉量も減少します。

喘鳴(ゼーゼーする呼吸音)を伴う場合があります。

 

3. 原因

●最大の原因は喫煙によるものです。

●喫煙の他には、大気汚染、粉塵、化学物質なども原因となります。

慢性気管支炎:たばこの煙などを長期にわたって吸入することにより、肺の中の気管支に炎症が起こります。

肺気腫:気管支が枝分かれした先にある肺胞が破壊されると肺気腫となり、酸素の取り込みや二酸化炭素を排出する機能が低下します。

 

4. 治療方法

禁煙が治療の中心となります。

●気管支拡張薬の吸収などの薬物療法を行います。

●呼吸リハビリテーションなどの非薬物療法を行います。

●増悪防止のためにインフルエンザや肺炎球菌ワクチンの摂取が勧められます。

 

5. ご家族、支援者(ケアマネなど)が把握するべきポイント

喫煙の習慣 ➡ 本人が禁煙する意思があるか確認します。

治療の中心は禁煙なので最優先事項となります。

大気環境の確認 ➡ 住環境や労働環境など大気汚染の環境下に身を押していないでしょうか。

既往症 ➡ 呼吸器感染の既往症はないでしょうか。

誘発原因 ➡ 慢性気管支炎の場合、職業的な粉塵・化学物質などの吸引、気道感染・気管支喘息や心不全の既往などの誘発原因の有無を確認します。

身体状態と症状による日常生活の支援を確認 ➡ 息切れ、咳、痰、喘鳴、労作時呼吸困難などがないか観察します。

適切な服薬管理 ➡ 起動拡張のためのステロイド剤などを服用します。

室内の清潔保持 ➡ 掃除や換気を行い、清潔が保たれる環境づくりを行います。

 

6. 今日のまとめ

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、自己管理が大切ですが、高齢になると自身だけで病状を管理することが難しくなってきますので、ご家族や他の支援者の支えが必要です。

栄養バランスの取れた食事はもちろんのこと、水分補給を十分に行うようにします(痰が出にくくなるため)。そして痰は極力体外に出すようにしてください。

帰宅時の手洗い・うがいを習慣づけることも大切です。

入浴は半身浴にしたり、睡眠時間を十分に確保することも肝要です。

着替える時など、前屈みになると呼吸が苦しくなるので椅子に腰掛けるなどの工夫をしてください。

重度化を防止するためにインフルエンザワクチンを接種することも有効です。

 

何よりも禁煙することが一番の予防方法になりますので喫煙者は禁煙を試みてください。

 

今日はここまで。

引き続きよろしくどーぞ!

 

【関連記事はコチラ↓】

スポンサーリンク
おすすめの記事