こんにちは、ふみーずステディです。
東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。
今回は【尿路結石(腎臓結石)】についてご説明していきます。
尿の通路である尿路のどこかで体に不要になった物質が結晶のようになり、これらが集合して石のようになって尿路の中に存在する状態を尿路結石といいます。
1. 尿路結石(腎臓結石)の概要
尿路結石は、症状がないものから下腹部の痛みや頻尿、悪寒などが起こるものまであります。
発生を予防するために日頃から水分を多く摂取し、バランスの取れた食事を心がけて再発を防ぎましょう。
2. 主な症状
●脇腹、下腹部や背中などに激しい痛みが生じます。
●吐き気・嘔吐、気分が不安定、発汗、血尿などが見られます。
●頻尿、悪寒、発熱、腹部の膨隆などがみられることがあります。
●結石が微小であれば、症状が現れない場合もあります。
3. 原因
●腎盂尿管移行部狭窄(じんうにょうかんいこうぶきょうさく)、前立腺肥大症、長期間の寝たきりによる尿流停滞などにより尿路に通過障害があります。
●尿路感染です。
●水分不足、偏食・過食(動物性タンパクと脂肪の摂取は、結石の形成を促進します)、カルシウムの摂取不足があります。
4. 治療方法
●症状がなく、閉寒も感染も起こさない小さな結石は、経過を観察します。
●症状がある場合、1センチくらいまでの大きさの結石なら、尿管の緊張を緩める薬を使って、水分を多く取り自然排出させます。
●自然排出ができなければ、体外衝撃波結石破砕術や手術を行います。
5. 再発を予防する方法
●原因となっている病気を治療します。
●水分や食物繊維を十分に取り、動物性タンパクの摂取を控えます。
●カルシウムを摂取制限の必要はありません。
6. ご家族、支援者(ケアマネなど)が把握するべきポイント
●排尿障害による外出の低下 ➡ 頻尿を気にして外出や人と会う機会が減っていませんか。
●服用している薬を確認 ➡ 薬の副作用が原因の場合があります。
●吐き気や排尿痛などの症状を確認 ➡ 症状に伴い、日常に支障が出ていないかを確認します。
●就寝前の食事制限 ➡ 夕食後から寝るまでおよそ4時間程度空けましょう。
●食事内容を考慮 ➡ 食塩、動物性タンパク質、ビタミンCを過剰に摂取しないように注意しましょう。
また、カルシウム、クエン酸、マグネシウム、食物繊維を取りましょう。
●シュウ酸を含む食品に注意 ➡ シュウ酸は結石の元になるため、シュウ酸を多く含むホウレンソウ、タケノコ、紅茶、チョコレート、ココアなどは取りすぎないようにしましょう。
また、シュウ酸を多く含む食品を取るときは、カルシウムと一緒に取るようにすると、腸の中でカルシウムとシュウ酸が結合し、シュウ酸が体外に排出されやすくなります。
*結石の種類:結石の約8割は、シュウ酸カルシウム、リン酸カルシウムかそれらの混合ブウであるカルシウム結石で、他に尿酸、リン酸マグネシウムアンモニウム、シスチンなどの結石があります。
●飲酒 ➡ 飲酒は控えます。
●水分の種類を考慮する ➡ 尿の量を増やすことは、尿路結石の形成の予防に重要であり、尿量は2,000ml/日以上が推奨されています。
●痛みの軽減 ➡ 最も特徴とされる強い疼痛を緩和します。
7. 今日のまとめ
再発率が70%を超える疾患なので、再発予防が肝要です。
日常生活では水分をしっかり摂取することとバランスの良い食事が予防法として推奨されています。
水分補給は尿中のミネラル濃度を低くするために重要なので、1日あたり2リットルの尿量を保つようにします。
また、結石の原因となるシュウ酸の摂取にも注意を払うようにします。
今日はこれまで。
引き続きよろしくどーぞ!
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