こんにちは、ふみーずステディです。
東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。
今回は”関節リウマチ”についてご説明いたします。
原因不明の免疫の異常から、全身の関節に炎症が起こる病気です。
進行すると貧血、倦怠感、発熱など全身に様々な症状が現れます。
1. 関節リウマチの概要
関節リウマチは自己免疫疾患のひとつで、関節だけでなく全身が消耗する病気です。
適切な服薬により炎症や痛みを最小限に抑え、関節に負担をかけないような動作を工夫しましょう。
2. 主な症状
●朝起床時に指の関節(第2、第3関節)がこわばり、1時間以上続きます。
●関節の痛みや腫れが左右対称に多発します。
手の指の関節や手首の関節から、膝、型、頸椎、肘、股の関節に広がります。
●炎症のある関節に緩みが生じて、不安定になります。
●進行すると関節が変形し、拘縮が起こります。
●だるくて、疲れやすくなります。
3. 原因
●自己免疫疾患であるが、原因は不明です。
●サイトカインという細菌やウイルスを攻撃する物質が過剰につくり出されて関節に炎症が起こり、関節の内面を覆っている滑膜細胞が増殖して痛みや腫れを起こし、関節液の増加や軟骨や骨の破壊が進みます。
●男性よりも女性に多く(約3倍)みられます。
どの年代でも起こりますが、30歳代~50歳代で発病することが多いです。
4. 治療方法
●薬物療法(消炎鎮痛剤、ステロイド、抗リウマチ薬、生物学的製剤など)で症状を和らげ、進行を抑えます。
●薬物療法と同時にリハビリテーションを行い、関節や筋肉の衰えを防ぎます。
●関節が変形して生活に支障がある場合や、薬で痛みが緩和しない場合などには手術を行います。
5. ご家族、支援者(ケアマネなど)が把握するべきポイント
●身体症状 ➡ 貧血、食欲不振、全身倦怠感などに伴う日常生活の支障はありませんか。
●起床時の手のこわばり ➡ 朝の時間帯に屈曲できずに支障をきたしていませんか。
●手指の関節の腫れと痛み ➡ 家事や日常生活の支障はありませんか。
●関節を温め痛みを軽減 ➡ 関節を冷やさないような服装の工夫や足浴などを行います。
●関節に負担をかけない ➡ 安静時も含めて、長時間同じ関節を使うことは避けます。
●肥満防止 ➡ 関節の負担となる肥満を防止します。
●自助具を活かした自立支援 ➡ 自助具の使用は、生活障害を改善するだけでなく、関節の保護や変形を予防する効果があるため、うまく活用できるよう導入を検討します。
●住環境の整備 ➡ 下肢の関節に炎症があると歩行障害につながるので、転倒を予防するため、住環境を整備します。
●適切な服薬 ➡ 長期間にわたり薬物療法を継続するので適切な管理・服用が必要です。
6. 今日のまとめ
関節リウマチは、長年にわたり憎悪、軽減を繰り返すうちに関節が変形し、次第に日常生活が困難になります。
医師と相談しながら、根気よく治療、リハビリを続けることが肝要です。
また、リウマチの症状は、暖かく晴れた天気が続くときは軽いですが、天気が悪くなる前の日や雨の日、寒い日は痛みが強くなります。
関節だけでなく、全身を冷やさないように注意しましょう。
今日はこれまで。
引き続きよろしくどーぞ!
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