こんにちは、ふみーずステディです。
東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。
今回は【てんかん】についてご説明していきます。
脳の一部の神経細胞に異常な電気的興奮が生じ、意識を失って全身または体の一部がけいれんするなどの『てんかん発作』が繰り返し起こる病気です。
1. てんかんの概要
てんかんは、脳内の神経細胞の異常な電気的興奮に伴って、けいれんや意識障害などが発作的に起こる慢性的な脳疾患です。
転倒などの危険防止に配慮し、発作時の対応について関係者感で連携を図りましょう。
2. 主な症状
●てんかんで起きる発作には、大脳の一部分に起こる部分発作と、大脳全体に起こる全般発作があります。
【部分発作】
・単純部分発作:意識障害はなく、体の一部がけいれんします。
けいれんは、手→腕→脚と進展することが多いです。
・複雑部分発作:ゆっくりと意識障害が現れ、動作を中断して無反応状態が1~2分続いたのち、徐々に回復いたします。
【全般発作】
・欠神発作:突然、意識障害が青コリ、数秒から数十秒で回復いたします。
動作を中断し、一点を凝視します。
・ミオクロニー発作:手足や胴体、顔などの筋肉がピクンピクンとけいれんします。
・強直間代発作:大発作で意識は消失し、体全体が硬直、けいれんします。
3. 原因
●大脳の神経細胞が一時的に異常な状態となります。
●出産時の脳の損傷や脳腫瘍、頭部外傷、動脈硬化などや原因不明のものもあります。
4. 治療方法
●抗てんかん薬による薬物療法が中心となります。
薬物療法中は、脳波検査中は、脳波検査、抗てんかん薬の血中濃度と副作用を確認するための血液検査を定期的に行います。
5. ご家族、支援者(ケアマネなど)が把握するべきポイント
●発作の種類と頻度 ➡ 発作の種類と頻度、症状を把握し、発作時にどのように対応しているかを確認します。
●既往症 ➡ 頭部外傷や頭部の手術を受けている場合に発作の可能性があるため、既往症を確認します。
●環境 ➡ 強い光や音など発作を誘発するもの(特異性発作誘発因子)を避ける環境にしましょう。
●十分な睡眠 ➡ 過度な疲労やストレスはありませんか。
また規則正しい生活を心がけましょう。
●嗜好品の摂取状況 ➡ アルコールやコーヒーを多くとっていないでしょうか。
極力アルコールやコーヒーは控えるようにしましょう。
●適切な服薬管理 ➡ 飲み忘れや中止は発作につながることや、副作用についての理解ができているか、服薬の状況の確認をします。
眠気やふらつきなどの副作用に周囲市、自動車の運転の可否を検討します。
●連絡体制 ➡ 発作時の対応として、主治医の指示の下、家族やサービス担当者間での共通理解および連絡体制をつくります。
6. 今日のまとめ
てんかんを持つ人のケアに十分な経験があることが望ましいです。
できれば人手があり、発作時にも迅速に対応できる環境を整えましょう。
今日はこれまで。
引き続きよろしくどーぞ!
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