こんにちは、ふみーずステディです。
東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。
今回は”前立腺がん”についてご説明いたします。
厚生労働省の2019年1月17日付け発表「全国がん登録の全数調査結果」では、2016年に全国で新たにがんと診断された患者数は延べ約99.5万人と報告されています。
このように現在日本において急増している前立腺がんは、その病期により多彩な病態があり、様々な治療が行われています。
命にかかわるような進行癌から、治療の必要のない小さな早期がんまで、その病期に応じた過不足のない治療を行うことが、前立腺がんの治療において重要となります。
1. 前立腺がんの概要
前立腺は男性の膀胱の下にあり、尿道を取り囲んでいます。
前立腺がんは加齢による男性ホルモンの乱れ、前立腺の慢性炎症、食生活や生活習慣などの要因で発生します。
50歳代から急速に増え始め、高齢者に多く見られます。
2. 主な症状
●早期は特徴的な症状はありません。
●前立腺がんと同時に存在することが多い前立腺肥大症による症状(尿が出にくい、尿の切れが悪い、残尿感がある、夜間頻尿がある、我慢できずに尿を漏らしてしまうなど)が見られる場合があります。
●進行すると、血尿や骨への転移による腰痛などが見られることがあります。
3. 原因
●加齢と遺伝要因が重要なリスクとされています。
●男性ホルモンの影響も考えられますが、いまだ明確ではありません。
●高脂肪の食事を多く摂取することで発症のリスクが増えると考えられています。
●肥満との関係も指摘されています。
4. 治療方法
●がんが小さく、治療しなくても余命に影響がない場合、特別な治療をせず、経過観察をするPSA監視療法(待機療法)が行われます。
特に高齢者は、なるべく体への負担の少ない治療法を選択していくことが大切です。
*PSA監視療法:血液検査で前立腺がんがわかるPSA検査を年に1度程度行い、経過を見守る方法です。
すぐに治療を行わなくても余命に影響がないと判断される場合に選択されます。
●がんが転移していない場合、手術療法、ホルモン療法、放射線療法のいずれか、またはそれらを組み合わせて治療を行います。
●転移がある場合には、ホルモン療法を中心に放射線療法や化学療法を行います。
5. 今日のまとめ
症状が出にくいために以前は早期に発見することが難しい病気でしたが、今日では、検診などで実施されるPSA検査という血液検査で簡単に発見できるようになりました。
早期に発見し、適切な治療を行うことで完治が可能となる病気ですので、50歳を過ぎたら定期的にPSA検査を受けることが大切です。
今日はこれまで。
引き続きよろしくどーぞ!
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