ケアマネージャー 残業なし業務効率化⑥ 【担当者会議編】
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こんにちは、ふみーずステディです。

東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。

 

居宅支援事業所のケアマネ業務について業務効率化の方法をご紹介していますが、前回の【残業なし業務効率化⑤】では、事務所の電話使用は最低限にして、携帯電話を活用して効率化しましょうという内容をご紹介いたしました。

当記事の末尾に過去にご紹介したケアマネスケジュール管理術の内部リンクを貼りますので併せてご確認くださいますようお願いいたします。

 

そして今回は【担当者会儀】についてお伝えいたします。

 

1. ケアマネの業務項目一覧

まずは以下の業務項目をご覧いただき全体像のイメージから。

各々の業務で少しずつでも効率化できれば、大きな成果につながるはずです。

 

  1. アセスメント
  2. 担当者会議
  3. 担当者会議議事録
  4. ケアプランの作成
  5. モニタリング
  6. 経過記録
  7. 提供票
  8. 利用表
  9. 自転車移動
  10. 利用者会話
  11. 事務所電話
  12. 連絡調整
  13. 実績確定
  14. その他

2. 担当者会議の効率化

それでは担当者会議を効率的に進める方法をお伝えいたしますが、その前に”サービス担当者会議の要点”を添付します。

 

 

担当者会議開催後はおなじみの第4表(議事録)に記録して関係者に共有していますね。

 

協議内容をテンプレート化すること

効率的に担当者会議を開催し記録するには、まず協議する内容を決めておくことが重要です。

何を話しあって確認するのか? どう記録するのか? をテンプレート化(標準化)することです。

必要な内容を協議してしっかり記録することができます。

関係者が共有する記録としてもわかりやすいでしょう。

 

具体的な協議項目

【第4表】の”サービス担当者会議の要点”の2段目’検討した項目’を以下の5項目にテンプレート化(標準化)します。

これで8割くらいは効率化できたようなものです。

 

検討した項目
①現状について
②課題、目標の確認
③専門家の意見聴取
④本人、家族の意向
⑤サービスの必要性について
【第4表】の”サービス担当者会議の要点”の3段目’検討内容’に①~⑤のヒアリングや協議した内容を記録します。
【第4表】の”サービス担当者会議の要点”の4段目’結論’は担当者会議で具体的に決定した内容を簡潔に記述します。
【第4表】の”サービス担当者会議の要点”の5段目’残された課題’’次回の開催時期’に関しては後述します。

具体例を作って見ましょう

1段目の出席者に関しては、参加者の事業所や氏名を記録します。欠席者の記録も忘れないようにしましょう。

②~⑤は囲い枠で事例的に記述していきます。

 

検討した項目
①現状について
②課題、目標の確認
③専門家の意見聴取
④本人、家族の意向
⑤サービスの必要性について
検討内容
①サ高住にて独居生活を送られている。同一建物1階のデイサービス、訪問介護、福祉用具を活用しながら生活されている。
医療機関は『キングストンクリニック』『モンテゴベイ整形外科』『ブリクストン医院』の3院に通院している。他にも眼科や歯科に必要時なときは通院することがある。
複数の医療機関を受診されていることから物理的に通院移動の負担が大きくなっていること、薬の量が多すぎるので最小限の服薬量に抑えて、服薬管理など含めてより効率的で効果的な医療サービスを検討したい。
また通院の場合、体調不良時にはヘルパー手配も必要なので突発的に対応できないことがある。訪問医療に切り替えれば迅速な内奥が可能となる。
②ケアプラン参照。
③訪問介護:家事援助全般や外出支援、通院介助を行っている。通院に関しては訪問診療に切り替われば買い物同行に専念できるので計画的に対応ができる。
デイ:バイタル安定していて、他利用者とも積極的に交流している。課題としては入浴ができていないこととがある。
福祉用具:室内で転倒が続いているので予防の手すりなど追加ニーズ有れば対応する。
訪問診療:転倒予防・下肢筋力をつけるために訪問リハを導入してはどうでしょうか。
訪問薬局:薬の量が多いので一包化が適切と考える。
④本人:室内で転倒したときはめまいがしたのが原因だと思う。今ある手すりを使いながら気をつけて移動します。
長男:訪問診療と薬局さんが来てくれたら安心です。以前から通院先が多いことは気になっていました。
⑤独居のため、自分でできることは自身でやっていただきながら、介護サービスであるデイサービス、訪問介護、福祉用具を包括的に提供し支えていく必要がある。
医療サービスに関しては物理的、専門的観点から訪問診療、訪問薬局にて対応していく必要性を確認。通院から訪問に切り替える。
結論
1.訪問診療、薬局にて本人の負担軽減をするとともに効果的な医療サービスを開始する。開始日は明日4月24日(水)となる。
2.既存サービスに関しては必要性を確認し、支援を継続していく。
3.ドクターの提案である訪問リハビリは介護保険限度単位数の影響があるので後日点数計算を行ったうえで本人と進めていく。
残された課題
残された課題:ふらつきによる転倒に注意する。入浴方法の検討。訪問リハビリの検討。
次回開催時期:状態やニーズの変化がなければ2019年10月に開催予定。
検討した項目→検討内容→結論→残された課題の順番に効率的に進めて課題解決、漏れのない会議にする。また協議された内容は簡潔に他者にわかりやすく記述するようにしましょう。

3. 今日のまとめ

話すべき内容をテンプレート化(標準化)すると無駄がなくなり、漏れのなくなりますので、効率的になるだけでなく質の向上になります。

理論的にストーリーのようにスムーズに進められるため司会進行の技術も上達します。

 

次回のケアマネ残業なしのスケジュール管理術に続く・・・今日はこれまで!

 

よろしくどーぞ!

 

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