脳梗塞の後遺症とは? 症状やリハビリ方法は?
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こんにちは、ふみーずステディです。

東京都江戸川区にて現役在宅ケアマネージャーとして単独居宅支援事業にて勤務しております。

 

前回は日本人の死因の上位を占める三大疾患の一つである脳卒中に該当する”脳梗塞”について記事にしましたが、その”後遺症”について解説していきたいと思います。

 

 

脳梗塞は後遺症が残る可能性が高い病気です。どのような後遺症が残ってしまうかは、脳のどの部位が損なわれたかによって異なります。

脳梗塞における後遺症の症状と注意すべきポイントについて述べていきます。

 

1. 主な症状(後遺症)

片麻痺・半身麻痺 ➡ 体の左右、上下のどちらか一方に*運動麻痺*の症状が出ます。

*運動麻痺*とは、随意的に手足などが動かしにくくなる状態です。右半身麻痺や左半身麻痺など拘縮(関節が固まって自分の意思で動かせない)によって身体機能が制限されます。

②運動障害 ➡ 手で細かい動作ができません。自分の意思で手足を動かすことができません。

③感覚障害 ➡ 体の感覚の異常が起こり、怪我をしても痛みに気づきません。

④右半球障害 ➡ 左半側空間(視空間の左側)無視が起こります。

*右側の大脳損傷を受けることで、左側の認識ができなくなるケースが典型的です。

⑤嚥下障害 ➡ 食べ物や飲み物が上手く飲み込めません。

尿障害 ➡ 尿閉(尿が出ない)や頻尿、尿失禁などが起こります。

憶障害 ➡ 予定や約束が思い出せずに直前の出来事をすぐに忘れてしまいます。同じことを何度も繰り返して話してしまったり、新しいことを覚えることができません。

注意障害 ➡ 一つの事柄に集中、注意できなくなり、集中力が持続しません。同時に二つ以上のことができなくなります。

言語障害 ➡ 失語症と構音障害があります。

【失語症】言葉が出ません。言葉が理解できずに支離滅裂になってしまいます。

【構音障害】会話の内容は正確であるが舌や口唇の運動麻痺によって、ろれつが回りません。

失認 ➡ 感覚障害や知能低下がないにもかかわらず、対象物が何であるか認識できなくなります。よく知っている人の顔を認識できなくなります。

失行 ➡ 指示された動作が行えなくなります。どのように身体を動かしていいか理解ができません。

いくつかの種類があります。

【観念失行】物品を用いる一連の動作や行為がうまくできない状態です。動作や行為を行う際に、動作や行為の順番を間違えます。

【構成失行】図形が上手く描けなくなる、絵が下手になる、文字の形が崩れるなど、”物を形作ること”が上手にできなります。

【着衣失行】着衣や脱衣(洋服を着たり脱いだり)の仕方がわからなくなります。左右前後を間違えてしまいます。

格や精神面の変化 ➡ 注意力や集中力の低下を招き、やる気がなくなってしまいます。感情や行動の抑制が効かなくなってしまいます。これらのような行動や精神面での変化が現れます。

その他 ➡ 気分が憂鬱になり、不眠などの”うつ症状”や”脳血管性認知症”の症状が出る場合があります。

 

2. ご家族、支援者(ケアマネなど)が把握するべきポイント

片麻痺の有無 ➡ 程度によりADLや日常の自立度に影響はありませんか。

嚥下の様子 ➡ 飲食の際に誤嚥の可能性はないでしょうか。むせはありませんか。

失語症・失認・失行 ➡ 症状に伴う日常生活や身の回りの行為に支障はありませんか。

排泄障害 ➡ 頻尿や失禁の心配から、社会参加の機会が減っていませんか。

 

3. 今日のまとめ

脳梗塞とは、数えられないほどの身体障害、精神障害の後遺症が現れてしまう怖い病気です。

 

意識するべきことは、麻痺があっても自立した生活が送れるようにリハビリを行い、生活環境を整備することです。

福祉用具の活用(手すりや車椅子、電動ベッドなど)は在宅での自立生活に大いに有用なので検討するべき一つの方法です。

閉じこもりによる廃用症候群(生活不活発病)の悪化で寝たきりになったり、うつ認知症が悪化しないように生活リズムを整えることも大切です。

 

 

生活習慣を改善して脳梗塞の再発を予防することも大事です。

 

今日はこれまで。

引き続きよろくどーぞ!

 

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